日本郵政グループの郵便局会社、ゆうちょ銀行、かんぽ生命保険の3社は21日、客の個人情報計11万6700件を記載した書類などを紛失したと発表した。 保存期間を過ぎた書類を処分する際に誤って廃棄したとみられ、個人情報が外部に漏れた可能性は低いという。 3社によると、紛失があったのは、全国の郵便局98局と、ゆうちょ銀行の直営店7店の計105か所。紛失した書類は現金自動預け払い機(ATM)の記録用紙やデータを収めたDVD、保険契約の内容を記した帳票などで、客の氏名や住所、電話番号、口座番号、取引金額などが記されていた。 いずれも2009年の情報で、1〜10年程度の保存期間を過ぎてから廃棄すべきものだったという。07年10月の郵政民営化後、全国の郵便局で書類の紛失が相次いだことから、集中的に調査し、判明した。