入学案内で併設大学への内部進学を約束しながら、実際には希望者の一部しか進学できなかったのは入学時の契約に違反するとして、私立金蘭会高校(大阪市北区)を今春卒業した女子大学生6人とその保護者が23日、運営元の学校法人を相手取り、約3千万円の損害賠償を求めて大阪地裁に提訴した。 訴状によると、卒業生らは2008年4月、金蘭会高校看護進学コースに入学した。学校案内には「併設の千里金蘭大学看護学部に、原則全員進学できる」と記されていたが、09年12月、「3カ年の評定平均値が3.5(満点は5.0)以上」など5項目の条件を高校側が生徒や保護者に示し、条件に満たないものは大学に推薦しないとした。 10年4月時点で、同コースの3年生24人のうち千里金蘭大への進学希望者は17人いたが、推薦で合格し、進学したのは6人だった。残る18人は他の大学や専門学校を受験し、進学。うち6人が提訴した。原告(18)の父
全国の警察に、詐欺事件で摘発された暴力団関係者の数が昨年、恐喝事件で捕まった数を2年連続で上回った。 暴力団対策法改正で、組上層部の〈使用者責任〉が問われるようになり、「○○組の――」と、組をかさに着る脅しが難しくなったためとみられる。結果として、資金源は、公金詐取や振り込め詐欺など、暴力団とはわかりにくい犯罪へと移行しているようだ。 警察庁によると、2006年に2523人だった暴力団関係者の恐喝事件での摘発数は、09年は1800人、10年は1684人と減少の一途をたどっている。 一方で詐欺事件での摘発は徐々に増え、09年に過去最高の2072人に達して恐喝を抜いた。10年もその差は広がった。 背景には、08年8月施行の改正暴対法がある。末端組員の恐喝行為による経済的な損害で、組幹部に賠償を求めることが可能になった。「組」をちらつかせていわゆる「用心棒代」を要求することが難しくなった。 特に
※この原稿は行政書士の柴田崇裕さんよりご寄稿いただきました。 ●「非弁行為って?」縄張り争いを繰り広げる弁護士会と闘う行政書士の手記 僕は現在、“大阪地検特捜部”から被疑者として扱われています。昨年(2010年)の5月には全国的に逮捕されると報道されてTVカメラに追いかけまわされるという経験もしました。 特捜部に捜査されているといっても、僕は有名政治家でもないし、芸能人でもないし、億単位の大金を稼いだ人間でもありません。 現在は事件の影響もあり休業中ですが、僕は昨年4月までは行政書士として仕事をしていました。ですが、行政書士として有名だったというわけでもありません。田舎の一行政書士でしかありませんでした。 こういうことになった発端は… 僕が弁護士に逆らったからです。 経緯を説明する前に少し説明が必要になりますね。僕は行政書士として離婚や不倫関係の業務を扱っていました。こういった業務は弁護士
岩手弁護士会は、東日本大震災で死亡した人の遺族に対し、「死亡を知ってから3カ月以内」と定められている相続放棄の手続き期間延長の申し立てを呼びかけている。相続放棄しなければ遺族が負債も相続する可能性があるが、国の二重ローン対策がまとまっていない現状では、放棄した方がいいとは限らないからだ。だが被災者の法律相談をしている弁護士によると、遺族の多くも被災しているため、申し立ては進んでいないという。 民法では、相続放棄期間内に相続するか否か決定できない場合、死亡時に住所を置いていた管内の家庭裁判所に、期間を延長するよう申し立てられる。 震災発生当初から岩手県宮古市などで、被災者の法律相談を担当してきた宮古ひまわり基金法律事務所の小口幸人弁護士には、20日現在で相続に関する相談が5件寄せられた。このうち同市内で被災して死亡した60代の男性の遺族の場合、男性が自身で経営する会社の連帯保証人になっており
刑事司法制度の全体像を見直す法制審議会が6月からスタートする。世界8カ国と日本の制度を比較してみると、諸外国では刑事手続きが簡素化され、豊富に捜査手法を取り入れている点など日本との違いが浮き彫りになる。取り調べの録音・録画(可視化)の法制化だけでなく、法制審では新たな捜査手法を含めた検討が不可欠となる。短い身柄拘束期間 法務省や国家公安委員長の研究会の報告などを参考に韓国、英国、米国、フランス、オーストラリア、イタリア、ドイツ、オランダの8カ国と日本を比較した。 刑事手続きの流れは、日本では逮捕後、最大23日まで身柄を拘束し、起訴、不起訴が判断される。取り調べも多数回にわたって行われる。一方、諸外国の起訴までの最大身柄拘束期間は、オーストラリアが4時間、英国が24時間などと短い傾向があり、取り調べ回数も少ない。 特徴的なのは英国だ。取り調べ回数は平均1、2回で約30分。無罪より有罪の見込み
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く