肝臓を専門に診る医師らがボードゲーム「肝炎すごろく」を開発した。自覚症状の出にくい「沈黙の臓器」である肝臓のケアに役立つ知識や行動を楽しく学んでもらい、健康への関心が低い10~30代の若年層が生活習慣を見直したり、検査を受けたりするきっかけをつくるのが狙い。イベントなどでの一般への無料配布も検討している。 日常の生活が肝臓に与える影響や、ウイルス感染でがんの原因にもなるB型、C型肝炎や「脂肪肝」のリスクの増え方を織り込んだ力作だ。国立国際医療研究センター(東京)の考藤達哉・肝炎免疫研究センター長が新しい啓発を考えるよう依頼。横浜市立大のデザイナーらが、幅広い世代に愛される「人生ゲーム」をヒントに患者の経過を疑似体験してもらうゲームを開発した。 「付き合いでお酒を飲むことが多くなる」(アルコールカード1枚)、「ストレスがたまり食生活が荒れ始めた」(脂肪カード2枚)などリスクのますに交じって「