オタクというのは、特定の分野についての知識量が相対的に多かったり、思い入れが強かったりすることからそう呼ばれている。しかし、オタクとは本来自分自身とその対象物との関係性に閉じているはずのものなに、そのコミュニティ内部には歴然とヒエラルキーが存在しているように思える。 それはまず、私自身の経験から来ているとも言える。私は浅く広くの人間であり、アニメ・ゲーム・漫画・ゲームと昔から一通り興味があるため、それらのジャンルに興味がない人間にとっては「オタク」と認定される。しかし、同じ趣味を共有する人間からすれば、「にわか」認定をされてしまうわけだ。例えばここ数年だとAKB48熱が高まっていた時期があったが、それがピークだった3年前においても、AKBオタクヒエラルキーの中では底辺に位置づけられていたのではないかと邪推する(価値付けの尺度については後述する)。あえて例えるなら、私は「マリみて」の鳥居江利