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コラムと社会に関するhowdyingのブックマーク (101)

  • 8月の危機に気をつけろ  JBpress(日本ビジネスプレス)

    (2011年8月2日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) このコラムが掲載される頃には、筆者は休暇に入ってフランスにいる。そして、米国はようやくデフォルト(債務不履行)の危機を回避しているかもしれない。 欧州から見ていると、米国の金融混乱は不可解だ。単にその危機が完全に回避できる性質のものだというだけでなく、タイミングにも当惑させられる。というのも、欧州の予定表はすべて、8月には絶対に何も起きない、あるいは起きるのを許してはならないという考えに基づいて組み立てられているからだ。 休暇シーズンの8月には何も起きない? 7月下旬にブリュッセルで開催されたユーロ圏の緊急サミット(首脳会議)を取り巻くドラマは、ギリシャが追加融資を与えられなかった場合、金融が大混乱する恐れがあったことが引き金の1つだった。 だが、会議のテーブルを取り囲む首脳たちの切迫感には、ほかにも暗黙の理由があった。休暇シーズンが

  • 日本の債務:決して倒れないドミノ?  JBpress(日本ビジネスプレス)

    (英エコノミスト誌 2011年7月25日号) 債務に苦しむ日経済の長期的な予後診断は、良好ではない。 債務危機がユーロ圏と米国を脅かしている時、債券投資家はどうするだろうか? 彼らは安全を求めて、ユーロ圏や米国よりはるかに大きな債務を抱えた国に向かう。日国債の利回りは7月19日、8カ月ぶりの低水準を記録。円相場はユーロとドルに対して上昇した。 こうした流れは奇妙に思える。というのも、直近、債権者の懸念の標的となったイタリアと比べても、日は多くの点で苦しい状況にある。国内総生産(GDP)比の純債務の割合は日の方が高く、(利払い前の)基礎的財政収支は、イタリアが黒字なのに対して、日は赤字だ。 多額の債務を抱えた日投資家が向かう理由 地球上で最も急速に社会の高齢化が進む日は、成長見通しが明らかにイタリアよりも良いわけではない。また、日政府はイタリア政府ほどゾッとするとまで言わな

  • 建国の志・哲学なき日本のままでいいのか 電信柱、ボルトと信号機に垣間見る利権大国の素顔 | JBpress (ジェイビープレス)

    もちろん、気象の変化を予測しやすいドイツと台風など不確定要素の大きい日とでは単純には比べられないだろうが、河川の利用、街づくりの根底にある哲学の違いを考えさせられる。 また、「1点の写真から読み取る日韓の明暗」の記事では、日が戦後65年間に失ってしまった大切なものを改めて見せつけられて、萎えていく気持ちを抑えられなくなりそうだ。 国のあるべき姿、目指す方向性とは何なのか、物質的な意味だけでない豊かな日をつくるために私たちはどのように行動し変わらなければならないのか。 今年の正月にご紹介した台湾の李登輝元総裁も日にエールを送る形で、この点を指摘していたように思う。 (「台湾は日が近代国家に育てた」「国民は二の次になった日政治家」「台湾と日で新しいアジアの時代をつくろう」) 田中さんのこれらの指摘は、「トヨタ方式」の連載を始めるに当たって、田中さんのご自宅でうかがったことが

    建国の志・哲学なき日本のままでいいのか 電信柱、ボルトと信号機に垣間見る利権大国の素顔 | JBpress (ジェイビープレス)
  • 「いじめ」をする生徒はぶん殴り、停学処分だ マキァヴェッリ先生ならこう考える(1) | JBpress (ジェイビープレス)

    今、なぜマキァヴェッリなのか? 私が書きたいから、というのが音なのですが、私自身、マキァヴェッリに教えてもらったところが大だからです。この世で一番タチの悪い人間は必ずと言っていいほど正義の仮面をかぶっている。そうした現実を目の当たりにし、どうすればいいのかを知ろうとしたのが、マキァヴェッリを読み始めたきっかけでした。 しかし、のど元すぎればなんとやら。マキァヴェッリの教えを守っていた時はいいのですが、そのうち忘れることが多くなり、失敗を繰り返すはめになります。実際よく忘れるので、今も失敗が多いのは我ながら頭が痛い問題です。 この連載は特に、今、理不尽な目に遭っている方、不安の前に潰れそうになっている方に読んでいただきたい。そんな方が逆境を跳ね返す手がかりになる連載を目指したいと思います。よろしくお付き合い下さい。 支配者がしていることを民衆にバラしてしまった書 マキァヴェッリはルネサンス

    「いじめ」をする生徒はぶん殴り、停学処分だ マキァヴェッリ先生ならこう考える(1) | JBpress (ジェイビープレス)
  • 日本人から大和魂を奪う原発よ、さようなら 温暖化の元凶は、地元を堕落させ日本の未来を奪う | JBpress (ジェイビープレス)

    原発が不要な理由は大きく分けて5つあるのではないだろうか。 1つ目は安全性。福島第一原子力発電所の事故のように、いったん事故を起こせば何十年、あるいは何百年にも及ぶ計り知れない被害をもたらす。 2つ目はコスト。原発の発電コストは決して安くない。福島第一原発のような事故が起きないことを前提にしても、水力発電や火力発電にかなわない。 特に世界の地震の約2割が集中していると言われる日では、耐震性、耐津波性などの対策にフランスなどに比べけた違いのコストをかける必要がある。 3つ目は国防の問題点。沖縄県を除き日全国に54基もの原発が並び、警察や自衛隊はそれらをテロやミサイル、爆撃などの攻撃から十分に守る防衛力を保持していない。 テロ攻撃に遭えば、54基の原子炉そのものが広島や長崎に投下された原爆とは比較にならない巨大な原爆に早変わりする危険性がある。 4つ目は地球環境に優しいどころか、地球温暖化

    日本人から大和魂を奪う原発よ、さようなら 温暖化の元凶は、地元を堕落させ日本の未来を奪う | JBpress (ジェイビープレス)
  • 難題に立ち向かえない日本の政治家  JBpress(日本ビジネスプレス)

    (2011年7月14日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) ここ数カ月というもの、筆者は気づけば何度となく、世界第3位の経済大国である日が耐え忍ぶ指導力不足を嘆く日友人たちを慰めようとしてきた。 そんな時、彼らにはこう言ってきかせる。 第2次世界大戦以来最大の災害の後でさえ、永田町がなお、復興について議論するより、現政権をどれだけ延命させるべきか言い争うことに関心があるように見えるのは、確かに気が滅入る。 世界を見渡せば、多少の慰めも? だが、永続的な政府を築けない先進国は日だけではない。総選挙から13カ月経っても暫定政権が続いているベルギーを見るといい。 日の短命な首相(過去5年間で5人の首相がいる)に対する悲嘆は、イタリアとの比較によって和らげればいい。筆者の友人の中でも、回転木馬のようなイタリアの首相交代ペースをついに遅くしたものの、税金詐欺から「ブンガブンガ」パーティーに至

  • 九電のやらせメールがなければ本当に市民の声が聞けたのか | JBpress (ジェイビープレス)

    九州も梅雨が明け、暑い夏を迎えました。東京と違って、ここ九州は3月11日の大地震が「対岸の火事」であっただけに、多くのお店や公共交通機関は、半そでシャツでは肌寒いほどにクーラーを効かせています。 電力会社の言うように、当に原発を再稼働しないと深刻な電力不足に陥るのか? まもなく、それが分かります。 さて、先日、佐賀県にある九州電力玄海原子力発電所の再稼働を巡って、国主催の説明会に、九州電力が組織ぐるみで原発再稼働「賛成」のメールを送るように仕向けたことが発覚し、大きな事件となりました。 しかし、このことは当に大事な問題ではありません。九電のやらせメールがあろうがなかろうが、政府主催の説明会を開いて、そこにメールなどで意見を受け付けたとしても、「住民」の意見を聞いたことには決してならないからです。 再稼働に向けて、住民の意見をきちんと聞いていない。それが最大の問題点です。 大量のやらせ投

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  • 中国人には奇異に映る日本の「行き過ぎた」節電 節電、節水の意識がまだまだ薄い上海市民 | JBpress (ジェイビープレス)

    電力不足は中国でも同じ。筆者は過去にも中国・上海で電力制限による混乱を経験しているが、同じ節電のアプローチでも日中間ではこんなに違うのかと思わされることがしばしばだ。 「不公平」な電力使用制限に日系工場から不満の声 2003~2005年、中国の華東地区(上海市、山東省、浙江省、江蘇省など)に駐在していた日人は深刻な電力不足に頭を悩ましていた。最も電力不足が深刻だと言われた浙江省では、2003年だけで35万回も停電があったという。2004年は華東地区で1700万キロワットが不足し、多くの工場が影響を受けた。 突然の通知による電力供給制限もしょっちゅうで、当局が開催する事情説明会に血相を変えて駆けつける日系工場社員の姿も多数見られた。当局側は、2003年からの電力不足について、「経済成長という要因もあるが、気温が高くなっていることが問題だ。年間、月間、日間における電力需給のアンバランスが起き

    中国人には奇異に映る日本の「行き過ぎた」節電 節電、節水の意識がまだまだ薄い上海市民 | JBpress (ジェイビープレス)
  • 反原発の記事がことごとく誤報になる理由 「原発の町から」と情報操作 | JBpress (ジェイビープレス)

    佐賀県玄海町の玄海原子力発電所をめぐっては、いち早く県知事が再開への姿勢を見せ、続いて町長も運転再開を了解したことで、「安全性への議論が尽くされたのか」などの批判がわき起こっている。これらに先立って行われた稚拙とも言える住民説明会の方法が批判されたばかりであり、事の重大さを理解していないと取られても仕方がない。 原発賛成派だけを集めた県民代表 6月26日、説明する国側がたった7人を県民代表として選び、この人たちとのやりとりを地元ケーブルテレビで放映するという方法を取った。これだけでも安易で不十分と言えるが、さらにこの7人の人選を広告代理店に依頼したことで、「原発再開の賛成派を集めてシナリオを作った」と批判されている。 子孫に影響を残す取り返しのつかない放射能汚染を引き起こす可能性もある原子力発電所というものの安全性やその存在そのものの是非が国中で問われている中で、「全く教訓が生きていない」

    反原発の記事がことごとく誤報になる理由 「原発の町から」と情報操作 | JBpress (ジェイビープレス)
  • 世界で加速する「勝者総取り」の流れ 大金持ちが大金持ちなのは、運か才能か巧みな操作か? JBpress(日本ビジネスプレス)

    アーネスト・ヘミングウェイと著作権代理人とのやりとりを脚色すると次のようになる。大金持ちは金持ちとは大違いだ。彼らにはもっと多くのカネがある――。 格差に関する従来の分析の多くは、所得階層の中間近辺の人たちと、頂点近辺の人たちとの関係に焦点を当ててきた。 だが近年、少なくとも米国では、最も劇的な格差の広がりが生じているのは、頂点にいる人たちとそれ以外のすべての人たちとの格差だ。 「大金持ち」と「その他」の格差の広がり 米国の所得者の上位1%が獲得する所得の割合は、大恐慌と第2次世界大戦の後に低下したが、1970年代後半から突如上昇し始めた。一方、中間所得者の多くにとっては、賃金は伸び悩んできた。 米国では1976年から2007年にかけて、所得全体の伸びの58%を上位1%の層が手にした。それだけではない。この傾向は加速しているように見える。この数字は、ビル・クリントン大統領の下で見られた19

  • 若者よ、新聞購読は百害あって一利なしだ 大手紙がこぞって原発再開を求める日本の異常 | JBpress (ジェイビープレス)

    は1000年に1度とも言われる東日大震災と、米スリーマイル島、旧ソ連のチェルノブイリ原子力発電所の事故をはるかに上回る世界最大の原発事故を引き起こした。 こうした事態に直面して、私たちが絶対にやり抜かなければならないのは、できるだけ早い復興と同時に大事故の原因となった日に巣う問題の根的解決である。 逆に、日が決してやってはいけないことがある。この大惨事に直面して何も変わらないでいることだ。 天が与えた厳しい試練を改革に生かせないようでは、日は一直線に衰退への道を歩むだけである。 地震対策しかり、原発・エネルギー政策の見直ししかり、二度と同じ惨事を繰り返さないために、すべての根に立ち返った対策が求められている。 しかし、「電力不足だから点検の終わった原発を開始すべし」という意見には、電力不足という人質を取って、根的な問題解決を先送りしようという意図が見え見えだ。 しかも恐

    若者よ、新聞購読は百害あって一利なしだ 大手紙がこぞって原発再開を求める日本の異常 | JBpress (ジェイビープレス)
  • 危機意識はないのか?「安い生肉」に群がる日本人 | JBpress (ジェイビープレス)

    関東地方は6月中旬まで梅雨寒が続き、長袖・長ズボンで過ごすことが多かった。電力不足が懸念される折りから、蒸し暑いよりはましなのだろうが、天候不順というのはどこかしら気持ちを不安定にさせるものである。 主夫という立場でもあり、私も梅雨時はべ物の管理に気をつけている。余り物はできるだけ出さないようにして、タッパーに入れて取っておくことも極力控える。日にちの経った品は、一見大丈夫そうに見えても、万一のことを考えて潔くゴミ箱に行ってもらう。 冷蔵庫は品を冷やす器具であり、衛生状態を保証するものではないと私は思っていて、このあたりの感覚は学生時代にフィリピンや中南米を旅したことで培われたのだろう。 旅行中に病に倒れたら、場合によってはそのまま死に至る。マラリアは薬の服用で予防できるが、一番恐いのは中毒で、生ものはもちろん、生焼けの肉なども口にしないのが第三世界を旅する上での鉄則である。 意外

    危機意識はないのか?「安い生肉」に群がる日本人 | JBpress (ジェイビープレス)
  • 東電の悪影響に恐れおののく日本の投資家  JBpress(日本ビジネスプレス)

    世界経済の回復や深刻化するユーロ圏債務危機の展開について不安感が強まる中、日の金融市場が最も避けたい事態は東京電力の格下げだ。実施されれば投資家に甚大な影響が及ぶことになるからだ。 最悪のシナリオが実現した場合、すなわち賠償金の支払いや運転資金の面で東電を支援する原子力損害賠償支援機構を設立する法案の成立が遅れたり、成立しなかったりした場合には、国内の格付け会社が東電の格付けを引き下げる可能性がある。 実際にそうなれば、日の社債市場には大変な悪影響が及ぶ恐れがある。国内投資家が東電の社債の売却を余儀なくされる可能性があり、急増する売りを吸収できる買い注文もなさそうなことから、債券市場は大混乱に陥りかねない。 発行残高5兆円の東電債、売却を余儀なくされれば市場全体に影響 東電自体にも影響が及ぶことになるだろう。東電債の発行残高は5兆円に達するが、同社は既に市場から閉め出されており、しばら

  • 30年ぶりの金高騰は吉か凶か | JBpress (ジェイビープレス)

    金は無味乾燥な経済論議の中にあって、いつも神秘的である。その怪しい輝きは人類が最も古くから崇めてきた価値の表象であり、幾多の悲劇と喜劇を織りなす糸として、連綿と続いてきた。 ことに合理性が貫かれるはずの現代資主義経済にあって、前史から持ち越された金という不思議な金属の持つ神秘性は、我々を幻惑させる。理路整然たる経済論議が、突如金が登場すると、途端に魔法にかけられたように、捻じ曲がってしまう。 筆者は大学紛争騒然たる中で、1969年に横浜国立大学に入学したが、その年は、IMFがSDR(特別引き出し権)を創設した年であった。マルクス経済学の大家であった当時の学長、越村信三郎氏が新入生に対する経済講演の中で「いよいよ金の経済的役割が終わるときが来た。将来、金は便器の素材ぐらいとしてしか使い道がなくなるだろう」と語っていたことを思い出す。 当時、世界の半分を支配していた共産圏の計画経済ははるか前

    30年ぶりの金高騰は吉か凶か | JBpress (ジェイビープレス)
  • 漁業者の挑戦を阻もうとするのは誰だ? | JBpress (ジェイビープレス)

    政府の復興構想会議で、宮城県の村井嘉浩知事がこんな提案をした。 私は、漁業者の他、水産加工業者や販売業者などの民間企業が共同で「水産復興公社」をつくり、漁業や加工業などを集約化するという提案をしていたこともあり、知事の提案に賛成した。漁師だけの漁業では、1次産業が進むべき「6次産業化」の波に乗り遅れてしまい、後継者が少ない中での高齢化がますます高まると思ったからだ。 漁協の反発を受けて調整案を作成 ところが、この知事提案に宮城県の漁協が猛反発していると、報道で伝えられた。 構想会議の下部機関と位置づけられた検討部会で、漁業や農業の復興議論をした時に私も参加したが、この漁業権問題については「現状のままでも問題は少ないので制度改革の必要なし」とする検討部会のある委員と、「現状のままでは後継者もなくなるので制度改革は必要」という私との間で激論になり、話はまとまらなかった。 そこで私は、構想会議の

    漁業者の挑戦を阻もうとするのは誰だ? | JBpress (ジェイビープレス)
  • 震災時に「ツイッターが役に立った」は本当か? | JBpress (ジェイビープレス)

    青森県八戸市、岩手県野田村、福島県南相馬市と「被災地」を取材して回った時、相手に必ず聞いた質問がある。 「震災後に最も使った情報ツールはなんですか」「震災が起きてから役に立ったインターネットツールはなんですか」「ツイッターやミクシィ(などのSNS)は震災後どれくらい役立ちましたか」という話だ。 3月11日の震災後、「ツイッター美談」があれこれ流れていた。「被災地で孤立していたが、ツイッターにSOSを発信したら助けてもらえた」「倒れてきた○△にはさまれて動けなかったが、ツイッターで発信して助かった」などなど。 私は「へえ、そんなすごいことがあったのか。さすがインターネット時代だ」と感心しつつ、どれも100%信じることができなかった。みんな「いかにもありそうな話」で、うそくさい。長年の職業的なカンで言えば「へえ、やっぱりそうなのか」と予想の範囲に収まる話は、だいたいつくり話だ。あるいは「そうだ

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  • 「たばこ依存症」から抜け出せない日本 政府がJT株を売却すべきこれだけの理由 JBpress(日本ビジネスプレス)

    (2011年6月15日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) 福島第一原子力発電所の事故による放射線のリスクからなんとか国民を守ろうとしているこの時期に、日政府は発がん性のあるたばこからさらに多くの利益を獲得するよう努めるべきだという提案は、どこかおかしいと思われるかもしれない。 しかしこのアイデア、実はそれほどばかげたものではない。日の財務省は既に、日たばこ産業(JT)の株式を50%超保有することでかなりの収入を得ている。JTと言えば、販売数量でフィリップ・モリス・インターナショナルとブリティッシュ・アメリカン・タバコに次ぐ世界第3位の上場たばこ会社だ。 JTが財務省に払う配当金は300億円 2011年3月期だけでも、JTは300億円を超える配当金を財務省に支払っている。その原資の大半は、1350億のたばこを国内の愛煙家に販売して得た利益である。そしてその愛煙家たちはたばこの香りを楽

  • 日本の復興:指導者なんて要るのか?  JBpress(日本ビジネスプレス)

    (英エコノミスト誌 2011年6月11日号) 3月11日の災害の後遺症は、日の強さが東京ではなく地方にあることを示している。 3カ月前に日を襲った地震と津波と原子力事故は、この国に関する重要なことを明らかにした。当の日人さえもが驚いた、社会の根底に脈々と流れる強さと冷静さである。 東京で国政に携わる政治家が自分のことばかり考えて何も決められずにいるのをよそに、こうしたたくましい回復力は、家族や住居、そして生計の術を失った何十万人の人が苦しみに耐えるのを助けただけではない。  英雄的な共同体精神 特に中央政府の浅はかさと比べると際立つ地域社会の隠れた奥深さを日に思い出させることで、この国が今回の危機から強くなって立ち上がり、長年の経済漂流を終わらせられるという予感を与えてくれた。 共同体精神を示す最も英雄的な見の1人が、24歳の遠藤未希さんだ。 彼女はマグニチュード9.0を記録した

  • 震災デマに騙されてはいけない ネット上を飛び交った笑い草の「出まかせ」の数々 | JBpress (ジェイビープレス)

    「厚生労働省からの連絡です。千葉県及び近隣圏に在住の方。コスモ石油の爆発により有害物質が雲などに付着し、雨等と一緒に降るので万一に備え、外出の際は傘かカッパ等を持ち歩き、身体が雨に接触しないようにして下さい」 僕のツイッターのタイムライン上にこんなリツイートが流れたのは東日大震災の直後、3月11日の夜のことだった。東日大震災で電車が止まってオフィスに缶詰めになっていた時だ。 同じ内容のリツイートを読んだ、あるいは人づてにこのことを聞いた読者もけっこういると思う。僕の所にはメールでもこの内容が届いていた。 個人的には一瞬ドキリとした。確かに千葉の製油所で火災が起こっているとのニュースが、火を噴くタンクの映像とともにテレビで流れていた。その製油所は千葉県の東京湾に面する場所に位置している。けっこう自宅に近いのだ。 しかし慌てて厚労省のホームページを開いてみたものの、上述のようなメッセージは

    震災デマに騙されてはいけない ネット上を飛び交った笑い草の「出まかせ」の数々 | JBpress (ジェイビープレス)
  • リーダーの資質が皆無の首相と日本の政治家 国家として危機に強い最高指揮官をどう育てたらいいか | JBpress (ジェイビープレス)

    これら首相経験者はいずれも幕末から戊辰戦争などの修羅場をくぐり、実戦で鍛えられて指導者としての知恵と胆力を自身で体得した。 たった1世紀が経過しただけだが、同じ国なのかと首を傾げてしまう。今の指導者を明治の元勲と比較すること自体が無謀であるが、あまりにもお粗末である。 危機は生の人間像を暴露する。今回の災害を通じ、日の選良には、自衛隊の初級幹部教育で受ける指揮官心得の基礎知識も有していないことが露になった。 思いつき、その場凌ぎ、責任逃れに終始し、怒鳴りまくるのがリーダーシップだと勘違いしている総理大臣、指揮官の自覚なく、自分の決心事項にもかかわらず統合幕僚長に責任を押し付けようとする防衛大臣。 黙々と働く消防官を指揮権限がないのにもかかわらず、その背後から「処罰するぞ」と言うような経済産業大臣等々、数え上げればきりがない。 防衛大臣の一件については、一般読者のために指揮命令関係を少し丁

    リーダーの資質が皆無の首相と日本の政治家 国家として危機に強い最高指揮官をどう育てたらいいか | JBpress (ジェイビープレス)