不正があった座席の衝撃試験=小糸工業提供 航空機の座席メーカー「小糸工業」(横浜市)が、耐火性や強度の検査記録を改ざんしたり捏造(ねつぞう)したりする不正を繰り返していたとして、国土交通省は8日、業務改善を勧告した。当分の間、同省が基準に合うと認めた商品を除いて出荷停止とした。 国交省への内部通報で発覚した。同社は、日本航空や全日空を含む世界32社の約千機に対し、約15万席(134種)の座席を提供。同省は少なくとも1990年代半ばから、134種のほぼすべてで不正があったとみて、全容解明を指示した。 現時点で安全性に問題が見つかったのは、昨年1月に発覚した、日航向けの国内線ファーストクラスの部品での耐火性能不足の1件のみ。しかし、同省は出荷済みの全座席の再試験を同社に指示。基準に適合しない座席が見つかれば、改修・交換させる。その場合は運航に支障が出る恐れもある。 不正の方法は、たとえ