倒れた大イチョウを調べる浜野周泰東京農大教授=12日午前7時3分、神奈川県鎌倉市雪ノ下2丁目 神奈川県鎌倉市の鶴岡八幡宮で12日、倒れた大イチョウを「再生」させる作業が始まった。根元部分から3〜4メートルのところで幹を胴切りし、根元側をそばに植え直す。土中に残った根から芽が出るのを待ち、「子」として育てる計画もある。 この日は境内に大型クレーンなどを導入し、切断した幹の一部や枝などをつるして一時置き場に運んだ。土壌や根の殺菌などをした後、13日以降に移植に着手するという。 指導にあたる東京農業大学の浜野周泰教授(造園樹木学)も12日朝、現場で再生の可能性を調査した。浜野教授は「不確定要素が多いが、最善を尽くす」と話した。 八幡宮によると、樹高30メートルの大イチョウは先端側が何カ所も折れており、現状のまま立て直して回復させるのは無理と判断した。移植可能な大きさに切断したうえで、現在