日本でもニュースを賑わす、“リーダー”たちの虚言暴言。しかし、それは米国だけではなかった。この6月、ついに辞任に追い込まれた配車サービス大手Uberの元CEOトラビス・カラニックが自業自得で墜ちていくさまを、「ニューヨーク・タイムズ」が渾身取材。勝つことにこだわり続けた男は、なにを間違えたのか? 彼の知られざる人生の暗黒面とは? ティム・クックが激怒、そして呼び出し UberのCEOトラビス・カラニックは2015年頭の午後、お気に入りの真っ赤なスニーカーとピンクのソックスでApple本社を訪れ、CEOのティモシー D. クックを訪問した。 クックはあの穏やかで柔らかな口調で「あなたが当社の規約の一部を破ったと聞いたけど」と語りかける。そして、改善しなければAppleのappストアからUberアプリを追放すると伝えた。カラニックは、数ヵ月にわたり、Appleのポリシーに反してアプリを削除した