【パリ=作田総輝】仏紙フィガロなどによると、フランス料理の巨匠ジョエル・ロブション氏が6日、スイスのジュネーブで死去した。73歳だった。がんを患っていたという。 1945年、仏西部ポワティエで生まれた。15歳で料理の道へ進み、各地で修業を重ねた。76年にフランス一のシェフの証しとされる「フランス最優秀職人賞(MOF)」を受賞し、若くして才能を認められた。81年、レストラン「ジャマン」をパリに開店して独立した。84年には星の数で格付けする「ミシュランガイド」で最高の三つ星を獲得した。 パリのほか、東京、ロンドン、香港、ニューヨークなど世界各地に店舗を展開した。世界一多くのミシュランの星を持つシェフで、「フレンチの神様」とも呼ばれた。 日本の食文化への造詣が深いことでも知られ、日本酒「獺祭(だっさい)」の蔵元・旭酒造(山口県岩国市)と共同展開する複合レストランを今年6月、パリで全面開業させたば