安保法案を巡って、反対運動が盛り上がり、国会前でも大規模なデモが行われるようになったのはご存じの通りである。ここに参加した多くの人々が日本国憲法9条を誇りに思い、その大切さを訴えているのは間違いないだろう。 そんな参加者たちが聞いたら目をむいて怒りそうな発言がある。 「九条信者を前線に送り出せ」 2013年にそうツイッターで発信したのは、作家の百田尚樹氏である。 この発言は、当時、多くの新聞で取り上げられ、百田氏は強い批判を浴びた。しかし、百田氏によれば、批判は「曲解の極み」だったという。 真意はどこにあったのか。 百田氏は新刊『大放言』で、当時の経緯を述べている。以下、同書から引用しよう。 * 「九条信者を前線に送り出せ」発言 これは私のツイッターでの発言だ(2013年10月7日)。 この発言も「しんぶん赤旗」はじめ多くの新聞でさんざん取り上げられて叩かれた。批判の内容はどこも似たような
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