1月に新型コロナウイルスに感染し、ホテル療養を経験した名古屋市内の高校3年の男子生徒が、ユースク取材班に日記を投稿してくれました。 予定より早く、ホテルへ送ってくれる車が家の前に到着した。リュックと手持ちのカバン、キャリーバッグをもって車に乗り込む。運転手とはビニールシートで完全に分けられている。後部座席は密閉され、換気のためにパイプから空気が送られてくる。天気は雨。1日ぶりに外に出たが、ずいぶん久しぶりな感じがした。ホテルまでの道のりをただ外の景色を眺めて過ごした。 ホテルに到着すると、防護服の女の人に誘導され中に入る。入居同意書を渡して簡単に説明を受けた。健康観察のため、1日に4回熱と酸素濃度を測らなければならない。その後エレベーターに乗って自分の部屋へ向かう。この防護服を着た女の人が、自分が最後に接した人である。 オーソドックスな一人部屋で、ベッドにテレビ、ユニットバス、冷蔵庫などが