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ブックマーク / takagi-hiromitsu.jp (9)

  • 高木浩光@自宅の日記 - ダウンロード刑罰化で夢の選り取り見取り検挙が可能に

    ■ ダウンロード刑罰化で夢の選り取り見取り検挙が可能に 罰則ないから*1として2010年1月から施行された「ダウンロード違法化」*2。これに今、「2年以下の懲役又は200万円以下の罰金」の罰則が設けられようとしているようだ。 違法ダウンロードに罰則 著作権法改正案を可決 衆院会議, 産経新聞, 2012年6月15日 違法ダウンロード:罰則を科す法案 審議なく衆院を通過, 毎日新聞, 2012年6月15日 そこで、Winnyネットワークを対象に、どのくらい簡単に利用者を検挙できるようになるか、以下、考察してみる。 これまで、Winnyネットワークでは違法な公衆送信が数多くなされてきたが、刑事訴追はあまり順調に進んでいるとは言い難い状況であった。その原因は、公衆送信の故意の立証が容易でなかったためであろう。 ここは「一次放流者」と「二次共有者」を分けて考える必要がある。一次放流者(最初にWi

    hukuchosan
    hukuchosan 2012/06/19
    利用目的にテレビ番組や音楽が挙っており、それぞれ68.1%、37.0%だそうなので、被害を親告してくれそうなメジャーどころのものをダウンロードしている者が仮に2割前後だとすれば、24万人の中高生のうち、5万人くらいが被
  • 高木浩光@自宅の日記 - Wi-FiのMACアドレスはもはや住所と考えるしかない

    Wi-FiMACアドレスはもはや住所と考えるしかない 目次 まえがき これまでの経緯 2つのMACアドレスで自宅の場所を特定される場合 SSIDに「_nomap」でオプトアウト? PlaceEngineはどうなった? まえがき 先週、以下の件が話題になった。 Greater choice for wireless access point owners, Official Google Blog, 2011年11月14日 Removing your Wi-Fi network from Google's map, CNET News, 2011年11月14日 グーグルWi-Fiネットワークの位置情報収集で対応策を公開, CNET Japan, 2011年11月16日 Google's WiFi Opt-Out Process Makes Users Navigate Technic

  • 高木浩光@自宅の日記 - ウイルスバスター2006はトレンドマイクロの定義で言うところのスパイウェアである

    ■ ウイルスバスター2006はトレンドマイクロの定義で言うところのスパイウェアである 星澤さんがウイルスバスター2006のスパイウェア疑惑について、11月2日から書いていらしたが、18日になってもト レンドマイクロから回答が得られないとお困りのご様子だったので、21日 の午前、私も聞 いてみることにした。 一般的に、ユーザからの問い合わせが多くなる商品を販売している会社では、 この種の重要事項の問い合わせ(たとえば脆弱性の指摘など)が、ユーザの一 般的な質問に紛れ込んでしまい、判断のできる肝心な担当者へ情報が伝わらな いということが起きがちなものだ。そこで、大代表に電話をし、個人情報保護 担当者と電話で話したいと伝えた。 (トレン ドマイクロの個人情報保護方針にはメールアドレスしか書いてない。) すると「システムの都合でここから個人情報保護担当者には電話をつなげない」 と言われるわけだが、

  • 高木浩光@自宅の日記 - 攻撃者視点ではなく開発者視点での解説を

    ■ 攻撃者視点ではなく開発者視点での解説を 8月に@ITに「機密情報に合法的に近づけるWebアプリケーションを守れ」という記事が 出ていた。 タイトルからして意味がわからない。「合法的に近づける」とは何だ? 英文 の直訳か何かか? その連載第2回「多様化するWebアプリケーションへの攻撃」が今日掲載されたのだが、問題を正しく理解し ないまま書かれた記事と言わざるを得ない。例えば次のように書かれている。 この例では、「userid=-20298745283」がクエリストリング にあたる。クエリストリングはURL内に含まれているため、誰でも見ることが できる。従って、ユーザーのちょっとした出来心やいたずら(例えば 「この数字の最後を1つだけずらせばどうなるかなー?」) によって、脆弱性が露見することも多い。 この例であれば、誰が見ても明らかなように、「userid」のパラメー タがユーザー管理

  • 高木浩光@自宅の日記 - ITmediaが利用規約から無断リンク禁止条項を撤廃

    ITmediaが利用規約から無断リンク禁止条項を撤廃 Webメディア御三家、つまり、INTERNET Watch、ITmedia(旧ZDNet JAPAN)、 日経IT Proと言えば、日のWeb文化をリードしてきた新時代のマスメディアだ。 旧態新聞会社達が決して扱うことのなかった話題を、いつも期待を裏切ること なく報道してくれた頼れるメディアだ。たとえばこんな報道があったのも Webメディアならではと言えよう。 文化庁、「ディープリンクを拒否するつもりはない」, ITmediaニュース, 2002年7月10日 旧態マスメディアの主要な何社かが、記事ページへの無断リンク*1を禁止すると定めているところ、 そのナンセンスさはこれまでにも幾度となく議論されてきた。 しかし、実はITmediaが利用規約で無断リンクを禁止しているというのは、 知る人ぞ知る事実であったものの、あまり積極的に語

  • 高木浩光@自宅の日記 - やってはいけないセキュリティ設定指示 Top 15 (Windows XP SP2編), SSL 2.0でないと接続できないサイトにアクセスするとどう..

    ■ SSL 2.0でないと接続できないサイトにアクセスするとどうなるか 昨日の日記は、 必要もないのにSSL 2.0を有効にせよと指示しているサイトの例だったが、 当にSSL 2.0でないとアクセスできないサイトというのは、どうやら非常に 珍しいようで、探してもそうそう見つかるものでもない。 次のサイトがひとつ見つかったので、SSL 2.0をオフにしてここにアクセスし てみると、どんな結果になるか体験できる。 https://www.hellowork.go.jp/ FirefoxでSSL 2.0をオフにして上のURLにアクセスすると下の図の警告が出る。 OpenSSLのdebugモードで接続してみたところ次のようになった。 $ openssl s_client -debug -connect www.hellowork.go.jp:443 CONNECTED(00000003) wri

  • 高木浩光@自宅の日記 - クロスサイトリクエストフォージェリ(CSRF)対策がいまいち進まなかったのはなぜか

    ■ クロスサイトリクエストフォージェリ(CSRF)対策がいまいち進まなかったのはなぜか 4月27日の日記「クロスサイトリクエストフォージェリ(CSRF)の正しい対策方法」で、 「クロスサイトリクエストフォージェリ」がにわかに注目を集めている。古くから存在したこの問題がなぜ今まであまり注目されてこなかったかについて考えているところだが、引越しやら転勤やらでいまひとつ日記を書く時間がない。 と書いた。あれから2か月以上が経ってしまったが、今書いておく。 端的に言えば、「CSRF対策は所詮、荒らし対策にすぎない」 と考えられてきたためではないか。 荒らし対策をするしないは運営者の自由 あるサイトに脆弱性を発見した者が、その運営者に対してその脆弱性を直して 欲しいと希望することが、どのくらい妥当かというのは、その脆弱性によって 生じ得る危険性の種類によって異なる。 たとえば、IPA の脆弱性届出状

  • 高木浩光@自宅の日記 - 環境負荷の高いIBM広告

    ■ 環境負荷の高いIBM広告 電車でノートPCを使っているとき、ふと電池残量を見たところ、残り2時間半 と表示されていた。いつもなら4時間はあるはずなのに、もう電池性能が劣化 したのだろうかと疑問に思ったところ、廃熱ファンがブンブン回っているのに 気付いた。「タスクマネージャ」でCPU使用率を調べると70パーセント前後と なっていた。 Firefoxのプロセスが負荷をっていたので、開いていた複数のタブをひとつ ひとつを閉じていったところ、ITPro のサイトを全部閉じたところで負荷は通 常に戻った。原因は、特定のバナー広告(Flashによるもの)だった。 図1は普段のCPU使用率である。この時点でFirefoxは多数のページを開いてお り、ITProの他のバナー広告のあるページも開いているところだが、概ねCPU 使用率は3パーセント以下程度である。

  • 高木浩光@自宅の日記 - フィッシング報道に見るテレビによる啓発の限界, フィッシングによるカード不正利用の被害はUFJカードだけではあるまい

    ■ フィッシング報道に見るテレビによる啓発の限界 今週は、フィッシング詐欺の話題を扱うテレビ番組が立て続けにあった。 日曜はTBSの報道特集、 月曜はNHKのクローズアップ現代と特集で扱われ、 そして木曜にはテレビ朝日のやじうまプラスでちょっとだけ扱われた。 やじうまプラスでは、直前に勤務先に取材申し込みがあり、 私もコメントした。 その中で限界を感じたのは、テレビで自衛策を伝えるのはどうにも無理っぽい ということだ。 5年前にソフトウェアのセキュリティ欠陥の問題に首を突っ込んだのは、当時 の私の認識として、あまりにも世間で脆弱性の存在とパッチの必要性が認識さ れておらず、その認識を変えなければどうともならないという思いがあったか らだった*1。その後、インターネットの利用が一般市民へさらに広 がりつつ、大規模なワーム被害が出るなどして、マスメディアがインターネッ トのセキュリティ問題を扱

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