今年の八十八夜は5月2日でした。この頃を中心に全国で茶摘みが行われ、やがて新茶の出回る時期を迎えます。 ところで皆さんは、日本茶をおいしく淹れるには、どんな水が適しているかご存知でしょうか。新茶の季節に先立ち、お茶と水の関係を、株式会社宇治田原製茶場の日本茶インストラクター、杉村典治さんに伺いました。 そもそも、お茶と水とはどんな関係にあるのでしょうか。 「淹れられたお茶の成分を調べると、水が99.7%で溶け出した茶葉の成分は0.3%といわれています。ですから、いくらいい茶葉を選んでも、適した水で淹れなければお茶が台無しになってしまうのです。 お茶には、病気の予防に役立ったり健康維持に役立ったりする栄養素が含まれています。さらに、旨み成分や渋み成分があり、お茶の味わいを引き立たせています。これらをしっかり味わうには、水にクセや臭いがあってはなりません。 もっとも理想的な水は、ミネラルウォー
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