私の中で定期的に「微分積分熱」というのがあるが、だいたい大して理解できずに終わる。そもそも最初に読んだ本が「誰でもわかる~」的なタイトルのくせに、「y'」と「dy/dx」の記号の違いについて、 「なんでもいいんですよ」 みたいな雑な解説がしてあって、そうすると私は 「なんでもいいのなら、何故統一しないのか?」 と気になってしまい、そっから先へ進めなくなった。 私は冒頭に「定期的に」と書いたが、それ以来微分積分に触れてこなかった気もする。 今読んでいるのは、「ワナにはまらない微分積分(大上丈彦著 森皆ねじ子絵 技術評論社)」というのであるが、これは割と親切だ。前述の「y'」と「dy/dx」の違いについても、前者がラグランジュの考えた記号で、後者がライプニッツの考えた記号で中身は一緒、華道の「○○流」みたいなものである、と丁寧に説明されていた。「華道の......」の部分は今私が勝手に付け加え