愛着障害とは、養育者との基本的信頼を築けないままに成長した人のことであると、このブログで何度か書きました。愛着が成立するためには、自分の欲求を、精神的にも肉体的にも受け入れてもらう必要があります。この土台が整うことで、子どもは自分が生きていてもいい、ここに存在していてもいい、という確信を強めていきます。 ところが、愛着障害を持った人と言うのは、この存在の許可を得られなかったために、人とのつながりを感じることができません。あるいは、心身共に不本意な侵入経験を理由に、他人との健全な境界線が希薄です。社会はキケンな場所で、助けを求めてもどうにもならない場所なのだと学習していますので、結果、自己主張ができなくなります。自己主張をしても、無視されるか、見捨てられるかのどちらかだと信じているためです。そこで、常に自分の感情を抑えて、人に合わせるようになります。これを過剰適応といいます。 いつでも安心し