「これ以上、わたし頑張れませんーー」 ことばにつまりながらそう話したのは、就職氷河期に大学を卒業して以来、「非正規公務員」として働き続ける女性です。 「突然、給与が減らされる」「この先、働き続けられるか分からない」「抜け出したいけど抜け出せない」 取材班に寄せられた非正規公務員の声です。(「非正規公務員」取材班・ネットワーク報道部記者 國仲真一郎 水戸放送局記者 齋藤怜)
京都市内で1人暮らしの25歳の男性が生活するために必要な費用は、娯楽費などを含めて1か月あたり24万5000円余りで、今の最低賃金で得られる収入とは大きな差があるという試算を労働団体がまとめました。 京都総評=京都地方労働組合総評議会は、府内で働く組合員などを対象にアンケートを行い、最低賃金の影響を受けやすい10代から30代の1人暮らし400人余りの生活費や持ち物などについて分析しました。 その結果、「京都市北区に住む25歳の男性の単身世帯」を想定した場合、1か月に必要な生活費の試算は24万5785円になったということです。 これには食費や家賃など最低限の生活費のほか、「普通に暮らしていくために必要な水準」として、映画鑑賞などの娯楽費に月8000円、それに帰省にかかる旅行費用なども含まれています。 週5日で1日8時間、お盆や正月などには連休も取得し、ひと月平均で150時間働くと仮定すると、
メキシコの司法当局は成田空港に向かう旅客機の機内で死亡した日本人の男性の体内からコカインが入った袋、246個が見つかったと発表し、男性が密輸に関与した可能性があるとみて詳しい経緯を捜査する方針です。 コカインは246に上る袋に小分けされていて、死因は薬物の過剰摂取によるものとみられています。 地元当局によりますと、死亡したのは42歳の男性で、南米コロンビアの首都ボゴタからメキシコシティーに入り、今月24日に成田空港に向かう旅客機の機内でけいれんを起こし、その後、死亡が確認されたということです。 当局は、男性がコカインの密輸に関与した可能性があるとして、今後、連邦政府と協力して詳しい経緯を捜査する方針です。 メキシコシティーにある日本大使館は「現在、事実関係を調査中だ」としています。
海外から日本へのインターネットへの接続を中継するサーバーを無届けで設置したとして、27歳の中国人の女が電気通信事業法違反の疑いで警察に逮捕されました。 警察は、このサーバーが金融機関への不正アクセスや海外への不正な送金に使われていた疑いがあるとみて調べています。 逮捕されたのは、中国人で、さいたま市北区のネット販売業、李一香容疑者(27)で、警察によりますと去年2月から6月にかけて行方市内の住宅に、「プロキシサーバー」と呼ばれるインターネットへの接続を中継するコンピュータを設置し無届けで通信業を行ったとして、電気通信事業法違反の疑いが持たれています。 去年4月、ひたちなか市内の銀行から「不正送金がある」という相談があり、捜査を進めたところ、このサーバーを経由した海外への送金などが確認され、住宅の持ち主などを調べたところ、李容疑者が浮上したということです。 警察は李容疑者の認否を明らかにして
京都市の寺で、およそ1200年前から歴代天皇が即位する際にだけ開帳される秘仏が、1日、天皇陛下が即位されたのにあわせて、およそ30年ぶりに公開されました。 京都市東山区にある長楽寺は、平安時代、天台宗の開祖、最澄が桓武天皇の勅命で創建したと伝わる寺で、本尊の「准胝(じゅんてい)観音像」は、歴代天皇の即位の際にだけ開帳される秘仏とされています。 天皇陛下が即位された1日、この本尊がおよそ30年ぶりに公開されることになり、牧野純山住職が読経したあと、像に息がかからないよう白い布で口を覆いながらゆっくりとずしの扉を開きました。 姿を現した「准胝観音像」は、高さおよそ40センチの木像で、最澄自身の作とも伝えられています。腕が18本あり、左右に大きく広げていて、多くの人々を救済する姿を表しているということです。 参拝した人たちは、秘仏に見入っては静かに手を合わせていました。 岡山県から訪れた50代の
ドラッグストア大手の「マツモトキヨシ」と、「ココカラファイン」が資本業務提携に向けて協議を始めると発表しました。両社を合わせると、店舗数では業界トップになる見通しです。 今後、両社で準備委員会を設置して、商品の仕入れや物流、商品開発などの分野で、協業の検討を進めるとしています。 両社はそれぞれ都市部を中心に店舗を展開していて、提携が実現すれば合わせて3000店を超え、「ツルハホールディングス」のおよそ2000店を大きく上回り、店舗数では業界トップになる見通しです。 ドラッグストアは、医薬品や化粧品だけでなく日用品や生鮮品も扱うなどして積極的な出店を続けた結果、全体の店舗数が2万店に増え、コンビニやスーパーなども巻き込んだ競争が激しくなっていて、両社は資本業務提携で規模を拡大するとともにコスト削減を図り、収益力の向上につなげたいねらいがあるとみられます。
夏の参議院選挙の前哨戦となる衆議院の2つの補欠選挙と統一地方選挙の後半戦は21日投票が行われ、衆議院大阪12区では日本維新の会の新人の藤田文武氏が、自民党の新人らを抑え、初めての当選を確実にしました。沖縄3区では野党側から支援を受けた新人の屋良朝博氏が初めての当選を果たし、衆議院の補欠選挙はいずれも自民党の候補が敗れる結果となりました。また現職と新人合わせて4人の争いとなった長崎市長選挙は現職の田上富久氏が4回目の当選を確実にしました。 衆議院の2つの補欠選挙は21日、投票が行われました。 このうち前の衆議院議員と新人の合わせて4人の争いとなった衆議院大阪12区の補欠選挙は日本維新の会の新人で会社役員の藤田文武氏(38)が、自民党の新人で公明党が推薦する会社役員の北川晋平氏(32)らほかの3人を抑え、初めての当選を確実にしました。 大阪では統一地方選挙の前半に行われた知事と大阪市長のダブル
コカインを使用したとして麻薬取締法違反の罪で起訴された、俳優でミュージシャンのピエール瀧、本名・瀧正則被告(51)について、東京地方裁判所は4日、保釈を認める決定をし、瀧被告は4日夜、勾留されていた警察署から保釈されました。 警察署の前にはおよそ100人の報道関係者が集まっていて瀧被告は正面玄関を出たあと一礼し「このたびは私の反社会的な行為で多くの皆様にご迷惑、ご心配をかけまことに申し訳ございませんでした」などと話しました。 瀧被告は黒いスーツに黒いネクタイ姿で、話を終えると再び頭を30秒近く深々と下げ、迎えのワゴン車に乗り込みました。 瀧被告は、コカインを使用したとして先月12日に厚生労働省の麻薬取締部に逮捕され、麻薬取締法違反の罪で起訴されています。 3日に弁護士が保釈を請求し、東京地方裁判所は4日、認める決定をして保釈金400万円が納付されました。 麻薬取締部によりますと、コカインは
大手商社の住友商事の24歳の社員が、就職活動でOB訪問に来た女子大学生に酒を飲ませて性的暴行をしたとして逮捕されました。 警視庁によりますと今月2日、就職活動の一環としてOB訪問に来た20代の女子大学生に東京中央区で酒を飲ませて性的暴行をした疑いが持たれています。 女子大学生と居酒屋で待ち合わせをして酒を飲んだあと、別の店でさらに一気飲みをするよう勧めていたということです。 飲酒した際には別の社員もいて、意識もうろうとなった女子大学生を宿泊先のホテルまで送って行ったということですが、三好容疑者はホテルのカードキーを持ち出し、その後1人で部屋に侵入したということです。 警視庁によりますと、調べに対して容疑を認めているということで、住友商事は懲戒解雇にしました。 住友商事は事件のあと、OB訪問に来た大学生との飲酒を禁止する措置をとったということで「事態を大変重く受け止め、被害に遭われた方に心か
今月10日、東京荒川区で開かれた社交ダンスのイベントに参加していた中高年の男女7人が体調不良を訴えて病院に運ばれ、その後、体内から大麻の成分が検出されたことが分かりました。いずれも会場にあった海外製のチョコレート菓子を食べたということで、警視庁は、菓子に大麻の成分が含まれていたとみて調べています。 7人はその後、体調が回復し、命に別状はありませんでしたが、その後の調べで体内から大麻の成分が検出されたことが警視庁への取材で分かりました。いずれも会場にあったチョコレート菓子を食べたということです。 イベントの関係者によりますと当日は100人以上が参加していて、この菓子は参加者の1人が持ってきた外国製のものだということです。 警視庁は、菓子に大麻の成分が含まれていたとみて、参加者から話を聞くなどして調べています。
♂「今日、しよっか」 ♀「きょうはちょっと…今度いっぱいしよう。でも、誘ってくれてありがとう」 男女がそんな会話を交わす動画を大学生たちが制作しました。訴えたかったのは「性的同意」。“セックスはもちろんキスでもハグでも性的な行為の時は相手の気持ちをきちんと確認すること”です。 「でもさあ、毎回確認ってムードが壊れない?」ネット上に多くあがったそんな声にも応えようと作った動画でした。 (ネットワーク報道部 高橋大地)
治療を続けながら働く摂食障害の患者の半数以上が職場での昼食に心の負担を感じ、症状が悪化したために仕事を辞めた経験があるという患者も60%近くに上るという調査結果がまとまりました。 摂食障害は、体型へのこだわりやストレスなどが原因で食事がとれなくなる拒食症や、逆に大量に食べてしまう過食症の症状があり、専門家によると全国で数十万人が症状を持っているとみられています。 調査によりますと、「症状がありながら就労している」と答えたのは72.6%で、多くの患者が生活や通院、過食のため食費がかかる、といった理由で完治する前に仕事に就いていました。 また、摂食障害のために仕事上の困難を感じているか尋ねたところ、79.9%が「ある」と答え、「拒食症でほとんど食べることができないが、昼食に誘われる」とか「過食の衝動が起きるのが怖く、昼食を控えたいが、仲間に誘われ難しい」など、職場での食事が大きな負担だという答
大阪市営地下鉄、現在の大阪メトロの運転士らがひげを生やして勤務していることを理由に、最低の人事評価にされたのは不当だと訴えた裁判で、大阪地方裁判所は「ひげを生やすかどうかは個人の自由で、人格的な利益を侵害し違法だ」として、大阪市に40万円余りの賠償を命じました。 この裁判は3年前、当時の大阪市営地下鉄の運転士、河野英司さん(56)ら2人が、ひげを生やして勤務していることを理由に、人事で最低評価にされたのは不当だと訴えて、大阪市に賠償を求めたものです。 大阪市交通局は、平成24年に男性職員にひげをそるよう求める「身だしなみ基準」を設けていて、裁判ではこの基準の是非などが争われました。 16日の判決で大阪地方裁判所の内藤裕之裁判長は「清潔感を欠くとか、威圧的な印象を与えるなどの理由から地下鉄の乗務員らにひげをそった状態を理想的な身だしなみとする基準を設けることには必要性や合理性があるが、この基
アメリカの人気子ども番組「セサミストリート」に、貧困から家を失ったという設定の女の子のキャラクター「リリー」が登場しました。番組の制作側は、「リリー」がほかのキャラクターらに支えられる姿を通じて、実社会でそうした境遇に置かれた子どもたちを勇気づけたいと話しています。 「リリー」が悲しそうに家を失ったことを話すと、ほかのキャラクターらは「家というのは建物のことだけではないよ。愛があるところが家だよ」と声をかけ、自分たちがいるから孤独だと思う必要はないと励まします。 アメリカでは、近年、家庭の事情で家を失い、施設や車などでの生活を余儀なくされる子どもが増加の一途をたどり、今では250万人に上るとみられています。 「リリー」は、7年前、貧困家庭の子どもとして、一度、番組に登場していましたが、今回は、家までも失ったという新たな設定で、「セサミストリート」を制作しているNPOは「残念ながら、リリーと
先月のとある平日の午後、スーツ姿の男性たちが続々とある映画の試写会へ。何の映画?と思いきや、なんと「生理用ナプキン」をテーマにした映画です。いったいなぜ?そしてどんな反応が?男性も女性も「生理」を知り、語り、理解する。新たな動きを取材しました。 (科学文化部記者 信藤敦子・社会番組部ディレクター 村山かおる) その映画は「パッドマン 5億人の女性を救った男」。インドで愛する妻のために、安くて安全な生理用ナプキン(パッド)の開発に人生を捧げた男性(マン)の、実話に基づく作品です。 映画の中で、生理は終始「けがれ」として扱われますが、主人公は村の人々から奇異の目で見られながらも、6年の歳月をかけてナプキン製造器を開発。“5億人の女性を救った”だけでなく、雇用も創出し、2014年にはアメリカの雑誌「TIME」の「世界で最も影響力のある100人」の1人に選出されました。 映画は業界内でも公開前から
平成も残すところ、あと半年。 そんな中、20代30代の間で「平成のうちに結婚したい」という機運が、にわかに高まっているという情報が。 調べてみると、確かに駆け込み需要を取り込もうというビジネスが盛況です。「平成駆け込み婚」とも呼べるこの現象、底流には“平成ならでは”の時代感覚がありそうです。(経済部記者・寺田麻美) 東京・港区にあるウエディングドレスの試着室。10月下旬、ここに姿を見せたのは、平成生まれの勝部栞さん、28歳。婚約者とともに、結婚式で着るドレス選びにやってきました。 挙式は、平成が終わる間際の来年4月27日。 まさに平成の終わりを意識して、日取りを決めました。 ことし4月にプロポーズを受けてすぐに、平成のうちに挙式したいと持ちかけたそうです。 「せっかくなら平成のうちに結婚したいなと。学生時代を過ごしてきてたくさんの思い出があるし、会社に入った時は先輩たちに『平成生まれか~!
「女の子だから大学に行かせなくてもいいと思ってるんだよね」。そんなひと言から調べてみた、男女の大学進学率。「大学全入時代」と言われながらも、地域差に加えて男女の差がいまだに大きいことが分かりました(8月17日掲載News Up「女の子だから? 大学進学も…」)。 「自分の子どもたちの時代には、『男だから』『女だから』という理由でやりたいことを否定されないようになってほしいと思うんです」。そう話すイラストレーターのうだひろえさんに、記事の内容をマンガにしてもらいました。 愛知県出身のうださん自身も、イラストや物語を作る人になりたいと東京の大学に進学を希望したときには「女のくせに」と強く反対され、「絶対に成功しない」とまで言われたそうです。 「あの時の悔しさを今も覚えているから、子どもたちの夢は性別を理由に否定したくないんです」 一方、7日、不正入試問題を受けて東京医科大学は、去年とことしの入
「ひきこもりたいなら、ひきこもっていてもいいんだよ」。そう言われたこともあった。でも親もいい年だし、今後どうやって生きていくのか不安だ。会社に行ってフルタイムで働くのは急には難しい。でも本当は働きたい。それなら、ひきこもりながら働くことはできないか。新しい生き方を模索する「ひきこもり」の人たちの話です。 (ネットワーク報道部記者 高橋大地) 「おはようございます。本日は、50%で始業します」 午前10時すぎ、自宅のパソコンに向かう平野立樹さん。その日の体調をチャットサービスを使って、会社の上司や同僚に知らせます。無理せずに働くためのルールです。 平野さんは34歳。高校時代から神奈川県内の自宅でひきこもりの状態にありましたが、去年から東京都内の会社に所属し、自宅でリモートワークの仕事を始めました。 主に担当しているのは、ホームページの制作や管理など。出社はせずに、自分のペースにあわせて仕事を
どの国のことだと思われますか。ヨーロッパの国、ドイツのことなんです。メディアや専門家の間では「ドイツ一人勝ち」、「一強他弱」などと評されるようになりました。中には「新たに出現してきたドイツ帝国」などと、脅威論とも言える論調も見受けられます。ヨーロッパ大陸の中央に位置し人口は8200万、経済規模は3兆4000億ドル(米ドル換算)と、いずれもEU=ヨーロッパ連合で最大。ビールやソーセージ、そして高級車などで日本人にも馴染み深い国です。そのドイツで9月24日に連邦議会選挙が行われます。まずは、なぜドイツが「一人勝ち」と言われるようになったのか、読み解いていきます。 大きな理由は、ドイツがEUの中でも群を抜く経済のパフォーマンスを示していることにあります。 まず、一国全体の“家計簿の収支”とも言える経常収支を見てみましょう。経常収支は、国民がモノやサービスを輸出したりして稼いだ額から、モノやサービ
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