ネットを利用している人は、みんな意見が過激で極端になっていくのか? けっしてそんなことはない。10万人規模のアンケート調査で分かったのは、思想や政治スタンスが過激化しているのはネットを使わない中高年であり、ネットを頻繁に利用する若者はむしろ穏健化しているという意外な事実だった。『ネットは社会を分断しない』(角川新書)に調査結果をまとめた慶応義塾大学経済学部教授・田中辰雄氏に、私たちの思い込みを覆す“ネットと現代社会の知られざる関係”を聞いた。 過激で極端な意見の若者は増えたのか? 田中 辰雄氏(以下、敬称略) 「ネットのせいで世論が分断化される。人々の視野がどんどん狭くなっている」という指摘があります。ネット上が不毛な論争ばかりになっているという状況を踏まえて、「ネットは社会を良くすると思っていたのに、そうはなっていない」という声も広がりつつありました。そんななか、富士通総研の浜屋敏さん(
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