額に汗しながら駅前に立ち、懸命に署名を募る光景は、昔日のものとなりつつあるのかもしれない。いま、「ネット署名」なるものが、確実に社会的な影響力を持ち始めている。誰もが自由に自身の視点からネット上でキャンペーンを立ち上げることができ、共感と賛同の声が集まれば、その“数”をひとつの根拠として、声を届けたい相手に対し、委縮することなく堂々とメッセージを伝えることが可能な時代となったのだ。 現在もっとも知られているネット署名サイトといえば、世界196カ国、実に2億人を超える人々が活用しているとも言われる公的プラットフォーム、「Change.org」(チェンジ・ドット・オーグ)であろう。筆者も、当プラットフォームの「誰もが社会を変えられる、という世界を実現したい」という崇高な理念そのものについては、心の底より賛意を覚えるひとりである。さて、ごく最近、このサイトで展開された「ひとりの芸能人に対してのキ
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