誘惑論・実践篇posted with amazlet at 12.06.24大浦 康介 晃洋書房 売り上げランキング: 253382 Amazon.co.jp で詳細を見る 久しぶりの書評です。やばい本に出会ってしまった。友人がふと「面白いよ」と貸してくれた本が忘れられない一冊になった。誘惑論。しかも実践篇だと。つまりナンパを実践するための理論が書かれた本だ。けれども著者はナンパという用語をあまり好まず、誘惑という言葉で代用する。誘惑とは誘い惑わせること。何とも言えない甘美な響き。文章の形式としては、架空のナンパ塾の師範代に著者がインタビューをしていくという設定でページが進む。が、実質の内容は、古今東西の歴史上の人物や文学作品の中に見られる誘惑の技術を著者が分析したものになっている。取り上げられている題材を少し挙げてみるだけでも、ドン・ファン、代々木忠、『わが秘密の生涯』、ミルトンエリクソ