若者が安易に手を染めるケースが多い大麻の国内流通ルートに、近年変化が生じている。密輸から国内栽培へとトレンドが移りつつあり、組織を介在させるのではなく、個人発の取引も目立つ。こうした流れを受けて、摘発数は10年で3倍超に急増。覚醒剤などより依存性の強い薬物への「ゲートウエードラッグ」とされる大麻の蔓延(まんえん)に、捜査当局は神経をとがらせている。 カーテンを締め切った室内を、LEDの明かりがこうこうと照らし出す。その光を浴びて緑の葉を伸ばしているのは、鉢に植えられた無数の大麻草だ。 場所は滋賀県湖南市の民家。ここで大麻草を栽培していたとして、京都府警は6日、大麻取締法違反(営利目的共同栽培)容疑で男(37)らを逮捕した。「まるで巨大な大麻栽培工場」。現場の様子について捜査員はそう明かす。 府警組織犯罪対策3課は民家から約400株の大麻草を押収。2階建ての住宅内には、栽培に適した環境にする
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