国連食糧農業委員会FAOの "Production Yearbook"(1977年) のデータでは、単位面積あたりのカロリー量の、燃料補助的農業での年間収穫高、非燃料補助的農業での年間収穫高(ともに単位はkcal/年/m2)は下記の通りでした。 米:2230、520 麦:1715、460 トウモロコシ:2000、385 大豆:1025、525 じゃがいも:2650、1050 さつまいも:1750、700 さとうきび:6740、1820 以上より、カロリー量だけでみるとさとうきび(→砂糖)が一番ですが、蛋白質もほどほど含んで栄養バランスがよいという点では、じゃがいもが一番となるようです。20世紀初期のイギリスにおいても、じゃがいもの単位面積あたりの生産カロリー量と生産蛋白質量はともに小麦粉のおよそ2倍もあったのであり、そのためにじゃがいもが救荒作物となったのでしょう。