組み合わせ抽選の結果について、ザッケローニ監督は「(A、B組の)どちらもバランスが取れている。どちらに入っても変わらなかった」と淡々とした表情で語った。おそらく本音だろうが、均衡する中でも恵まれた側に入ったとみる材料は少なくない。 A組には日本戦となると特別な力を発揮する韓国、3次予選で苦しめられたウズベキスタン、アジア杯で苦戦したカタールが入り、シード順で抽選前から別組と確定していたイランも3次予選最多の17得点を奪った怖い相手だった。日本に精通したジーコ氏率いるイラク、アジア杯で引き分けたヨルダン、3次予選で豪州に勝ったオマーンも侮れないが、豪州、日本の2強とは相応の実力差がある。指揮官が「コンデションの上でいい準備をするのがすべて」と言い切るように、特別な警戒は必要ないだろう。 日程的な利点もある。暑さが懸念される中東でのアウェー3戦のうち2戦は比較的涼しい11月と3月。序盤の山場と