年に2回、スーパーコンピューターの計算速度を競う世界ランキング「TOP500」が20日発表され、中国の国立研究所が新開発したスパコン「神威太湖之光」が1位になった。心臓部にあたる演算処理装置(プロセッサー)も自主開発した「純中国製」だ。 神威太湖之光の計算速度は1秒間に9京3千兆回。米インテル製のプロセッサーを使い、前回1位だった中国の「天河2号」の3倍にあたる。4位から5位に後退した日本の「京」(理化学研究所)の9倍だ。 トップ10では中国が2台で米国製は4台。500位までをみると中国製が全体の3分の1にあたる167台を占め、165台の米国を初めて上回った。それらの計算速度の合計も約22%上回った。販売企業別では、2014年に米IBMのサーバーコンピューター事業を買収した中国のレノボが、米ヒューレットパッカードに続いて2位に入った。 中国は従来、米国製のプロセッ… この記事は有料会員記事