南北朝時代の武将・楠木正成(まさしげ)と嫡男の正行(まさつら)を主題にした日本遺産認定運動を盛り上げる「日本遺産認定応援講演会 中世のサムライヒーロー楠公さん」が4日、少年時代の正成が学んだ観心寺(河内長野市)で開かれた。同寺長老の永島龍弘氏の講演に、約110人の参加者たちは正成らの魅力や奥深さを再認識していた。 河内長野市、富田林市、四條畷市、島本町、千早赤阪村(以上、大阪府)と神戸市の6市町村と、観心寺が日本遺産認定活動の一環として企画した。 戦後の教科書から正成の記述がなくなり、若い世代の関心が薄れているとする声もあるが、同寺と正成の関係を解説した永島氏は「地元では尊敬する人物としての代表者だった」と強調した。