沖縄県浦添市議が、市執行部の作成した賛成討論の文面を、そのまま議会で自身の意見として発言していたことが明らかになった。市議や市職員は「参考資料」と言うが、そのまま読めば、本会議での賛成討論として通用する内容。行政をチェックする役割の議員が、行政と一体となるかのような状況に、情報公開請求した又吉健太郎市議は「言論の府としての議会が、行政の作成した文面を読み上げるのは残念。討論は自らの言葉で語ってほしい」と議会の現状に危機感を示す。(浦添西原担当・比嘉直志) 一般会計予算案の賛成討論のために、職員が作成した文面では「入るを量りて出ずるを制す」との慣用句をはじめ、「行財政改革を行い財政健全化を推進する強い意志」などと、行政をたたえる言葉が並ぶ。「もっと市民の横に! もっと市民と共に!」と松本哲治市長の信条を引用する一文もあった。 実際に読み上げた市議は「こちらの譲れない部分を...