谷垣禎一法相は4月26日東京拘置所で2人の死刑を執行した。2月の3人に続く執行であるが、死刑執行に対してまったく躊躇の感じられない谷垣法相の発言や態度をみると、今後も現在の頻度で執行が繰り返される確率が高いように思われる。その理由は、何といってもこの10年余における死刑判決の連発である。71年以降の30余年間では死刑確定数が2桁に達した年は88年(11人)の一回のみ、あとはずっと1桁の数で推移してきたのだが、2004年以降の9年間では1桁の確定数で済んだのは2010年(8人)だけである。具体的には、1971年~2003年までの33年間の合計死刑確定数は139人であった。ところが2004年~2012年の9年間の合計数も同じ139人になるのである。恐ろしいばかりの死刑判決と死刑執行の激増・多発であるが、このことが意味しているものはそう単純なものではないだろうと思う。 一昨日知人からとどいたメー