日本は全体主義の国ではないから、職業選択の自由はあるし、思想信条の自由ももちろんある。自分の親が仮に政治家だったとしても自分が政治家にならなければいけないということはない。どっかの国の主席の後継者がどうだこうだというのは、国レベルのリーダーを世襲で選ぶという前近代的なわかりやすいシステムに対する日本人の憧れの表現である。親の仕事を継ぐのが正しい親子関係であると心の底では思っているのである。世襲でしょうやっぱしと思っている。 日本にも政治家の世襲という世界に誇るべきシステムはある。日本の総理大臣になるには親が政治家でないといけない。日本の憲法にはそんなことは一切書いていないが、日本人は皆知っている。政治家という要職につく人間はどこの馬の骨かわからないようなものには勤まらない。由緒正しい血筋を持った人間でなければ任せられない。そのために親が政治家でないような人間には総理大臣は勤まらない。総理大