2010年M-1王者になった笑い飯の西田幸治(真ん中)と哲夫(右)。02年~10年まで9年連続M-1ファイナリストの大会記録を打ち立てた 哲夫 自分が出ているところは全部、お笑いにしたいんですよね。真面目にネタ合わせをしているところなんて絶対、見られたくなかった。舞台裏でネタ合わせしているときに撮られてるなと思ったら、ぜんぜんちゃうネタやり始めてボケたり。M-1って、「舞台裏はこんなに真剣なんです」みたいな見せ方をしているんで、それがええ「フリ」になってるんですよ。お葬式の最中に屁をこくと、思わず吹き出してしまうのとよう似てるんです。 西田 あと、真剣モードになると、余計に緊張してしまうんですよ。どこかなめた感じでやってないと、雰囲気に飲まれてしまうというか。 ――芸人の態度として、どちらがより一生懸命かと言われれば、ヘラヘラしている方がより一生懸命やっているんだろうなという気もしました。