政府は30日、皇族数の確保策を盛り込んだ皇室典範改正案を閣議決定した。男系男子による皇位継承にこだわる勢力の意向がにじむ内容だが、背景にある「天皇は万世一系、男系男子が継承してきた」という主張は本当か。仁藤敦史・国立歴史民俗博物館名誉教授に聞いた。 皇族数の確保策を巡る皇室典範改正に向けた議論について、識者らに聞くインタビュー企画「考・皇室―確保策 私の意見」の3回目です。 女帝の子にも皇位継承権 皇位継承や皇室数確保の議論を巡っては、「天皇は初代の神武天皇以来、万世一系、男系男子が継承してきた」という主張がある。しかし、そもそも実証的な歴史学では、神武天皇の存在は確認されていない。 また「天皇」という称号の前の「大王(おおきみ)」の時代は、血縁ではなく実力によって即位してきた。たとえば中国大陸や…

