デジタルスクリーンの登場は、私たちをとりまく世界、そして建築をめぐる環境への認知にどのような変化をもたらしたのか――エッセイ「スクリーン・タイム」に続き、ロバート・ラウシェンバーグ、ジェームズ・タレル、ロバート・アーウィン、妹島和世らの作品から、二次元と三次元に跨るスクリーンとしての窓の表現を通して「見る」という行為を考察する。 「壁紙」を選択したり「デスクトップ」上でファイルを整理したりすることは、今ではデジタル機器上でも、生活空間の中でも行われる身近な行為となった。私たちはスクリーン(画面) というインターフェースを通じて、電信柱や海底ケーブルによって実現され、ピクセルやバイトを計測単位とする広大な領域゠グローバル・ネットワークにアクセスする。そして、分割されたスクリーンや複数開かれた「ウィンドウ」に展開する情報は一つの枠の中に立ち現われ、ハプティクス(触覚技術)により私たちはそれに触
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