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ブックマーク / bijutsutecho.com (25)

  • 千葉正也個展(東京オペラシティ アートギャラリー)

    注目を集める若手ペインター、千葉正也の初となる大規模個展が開催される。 千葉は1980年神奈川県生まれ。2005年多摩美術大学美術学部絵画学科油画専攻卒業。現在、東京・八王子エリアを拠点に活動し、個展をはじめ、国内外の数多くのグループ展に参加。また、武蔵野美術大学や多摩美術大学などで後進の指導にもあたる。 多彩な方法を軽やかに駆使し、斬新な創作を展開する千葉。その絵画制作はまず、紙粘土や木片で人型のオブジェを制作し、寄せ集めた身の回りの品々とともに周到に配置した仮設の風景をつくることから始まる。次に、木、金属、プラスチックなどの質感を精巧に描き分ける卓抜なテクニックで絵画化する。ときに、自作の簡素な木製スタンドに展示することで、絵画と彫刻、二次元と三次元の世界の境界を曖昧化させる。 また自身の顔を、舞台女優やテコンドーの選手などの顔に直接描く「自画像」シリーズなどの絵画表現にとどまらず、写

    千葉正也個展(東京オペラシティ アートギャラリー)
  • バンクシーが低価格オンラインショップをオープン。「富裕層のアートコレクターは購入しないでください」

    バンクシーが低価格オンラインショップをオープン。「富裕層のアートコレクターは購入しないでください」覆面アーティスト・バンクシーが、期間限定のオンラインショップ「Gross Domestic Product™」をオープン。10月28日(イギリス時間)までに購入希望商品1点を選び、情報を登録、質問に回答することで、抽選で作品を購入できる。 Gross Domestic Product™(https://shop.grossdomesticproduct.com/)より 2020年夏、日で展覧会が開催されることも決定した覆面アーティスト・バンクシー。今春には東京で「バンクシー作品らしきネズミの絵」が公開、パリではストリートアートの盗難など、世界各地で話題を集め続けている。 そんなバンクシーが10月17日、期間限定のオンラインショップ「Gross Domestic Product™」を正式オープ

    バンクシーが低価格オンラインショップをオープン。「富裕層のアートコレクターは購入しないでください」
  • 分裂するひとつの戦争 長谷川新が見た「否定される酒、肯定される酒─戦時下のくらしの中で」展

    分裂するひとつの戦争 長谷川新が見た「否定される酒、肯定される酒─戦時下のくらしの中で」展岡山シティミュージアム内の岡山空襲展示室で開催された「否定される酒、肯定される酒─戦時下のくらしの中で」展。「酒」を通して戦時下の暮らしに迫ったこの展示を、インディペンデント・キュレーターの長谷川新が読み解く。 文=長谷川新 会場に展示された、焼け溶けた酒のガラス瓶 写真寄贈=萬歳酒造 長谷川新 月評第1回 「否定される酒、肯定される酒 ─戦時下のくらしの中で」展 焼け溶けた酒瓶、あるいはスター・ウォーズ 岡山シティミュージアムでは、特別展「スター・ウォーズ展 未来へつづく、創造のビジョン。」が開かれていた。鑑賞ルートの最後にある物販コーナーは、ちょうど岡山空襲展示室と同じフロアにあり、ダース・ベイダーやストームトルーパーといった悪役までもが、様々な「お土産」と化して整列されている。ここでは、ふたつの

    分裂するひとつの戦争 長谷川新が見た「否定される酒、肯定される酒─戦時下のくらしの中で」展
  • 「日本画」という移動ルート。 村上春樹『騎士団長殺し』を美術で読み解く

    「日画」という移動ルート。 村上春樹『騎士団長殺し』を美術で読み解く2月24日、村上春樹の新刊長編小説『騎士団長殺し』(新潮社)が発売された。長編作品としては、2010年に刊行された『1Q84 BOOK3』から実に7年ぶりとなった作は、肖像画家の「私」を主人公に、美術が大きな要素として全編を貫いている。その『騎士団長殺し』をインディペンデント・キュレーター、長谷川新が独自の視点で読み解く。(稿には物語の詳細に触れる箇所が含まれています) 文=長谷川新 村上春樹『騎士団長殺し』 「日画」をめぐる物語 村上春樹の新作『騎士団長殺し』は、《騎士団長殺し》という題名の「日画」をめぐる物語である。作には、これまで村上が執拗に登場させ続けたプロット、モチーフが改めて繰り返し登場しているが(との離婚、霊性を帯びた少女、井戸、戦争、生き霊、謎の超常的存在など)、この「日画」はそのなかでも異

    「日本画」という移動ルート。 村上春樹『騎士団長殺し』を美術で読み解く
  • 心の傷を"継ぐ" アーティスト・渡辺篤インタビュー 後編

    心の傷を"継ぐ" アーティスト・渡辺篤インタビュー 後編東京藝術大学在学中から自身の体験に基づく、傷や囚われとの向き合いを根幹とし、かつ、社会批評性の強い作品を発表してきたアーティスト・渡辺篤。卒業後は路上生活やひきこもりの経験を経て、2013年に活動を再開した。「引きこもり」「傷」「」など自身の経験をもとに、作品づくりに取り組んできた渡辺が、「黄金町バザール2016ーアジア的生活」に初参加し、さまざまな人の「心の傷」をウェブ上で匿名で募集する新プロジェクトとして発表した。「黄金町バザール」での新作について語る前編に続き後編では、渡辺がアーティストを目指したきっかけや、キーパーソン会田誠との関係、また渡辺を語る上で欠かせない「引きこもり」にまつわるエピソードなどをお届けする。 渡辺篤  個展「止まった部屋 動き出した家」(2014)より ©ATSUSHI WATANABE photo b

    心の傷を"継ぐ" アーティスト・渡辺篤インタビュー 後編