欧米では、閉経前は肥満が乳がんの発症リスクを下げるとされてきたが、日本人女性では閉経前でも後でもリスクが高いことが初めて明らかになった。 調査は国内の八つの大規模研究に参加した35歳以上の女性18万人以上が対象で、うち1783人が平均12年間の追跡期間中に乳がんを発症。体格指数(BMI)と閉経前後別に乳がん発症の危険性を分析した。 その結果、閉経前でも後でもBMIが大きいほど危険性は高まり、閉経前にBMI30以上の肥満では、基準値内(23以上25未満)の人の2・25倍。閉経後ではBMIが1上がるごとに危険性が5%上昇した。