われわれ左派の安倍政治への批判は、すっかり空振りに終わった。安倍が「能ある鷹」とは思えないが、ともかく爪を隠したことだけは確かである。もちろん、戦後五十周年の村山談話の継承、中韓両国との関係修復などは正しい路線であり、これについて本心は別だろうなどと難癖をつけても始まらない。安倍首相のブレーンといわれる右派知識人から変節という非難を浴びても政権の滑り出しは穏健路線で行こう、という決断は尊重しなければならない。さらに、安倍政権発足を祝うかのように北朝鮮が核実験を行い、当分の間日本国内で落ち着いた政策論議ができる雰囲気にはならないであろう。10月22日の衆議院補欠選挙では、自民党が完勝し、民主党の中がまたしてもざわつき始めたことも、政治の転換を遠ざける要因となっている。 安倍首相とブッシュ大統領とにはよく似た構図がある。どちらも本人はそれほど有能とは思えない。親の七光りで権力の座に就いた。九一
製作者:指宿信 (成城大学法学部教授) 本ブロッグの記述を無断で転載 することを禁じます。 Makoto Ibusuki©2012 指宿 信 著 被疑者取調べ録画制度の最前線 可視化をめぐる法と諸科学 発行: 2016年6月30日 価格(税抜): 4,500円 法律文化社 ISBN: 978-4-589-03774-9 指宿 信 監修 リーガル・リサーチ〔第5版〕 発行: 2016年3月 価格(税抜): 1,800円 日本評論社 ISBN: 978-4-535-52162-9 指宿 信 監訳 アメリカ捜査法 発行: 2014年5月20日 価格(税抜): 13,000円 ISBN:978-4-902625-94-3 ジェニファー・トンプソン-カニーノ,ロナルド・コットン,エリン・トーニオ 指宿 信 ・ 岩川直子訳 とらわれた二人 無実の囚人と誤った目撃証人の物語 発行: 2013年12月
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