楽天が携帯電話事業に参入、2019年中にサービスを開始するという(写真:Rodrigo Reyes Marin/アフロ) 楽天が通信キャリアに参入する意向を表明したが、通信業界では厳しい見方が多く、楽天の株価は大きく下がった。日本の携帯キャリアはNTTドコモとKDDIとソフトバンクの3社が圧倒的なシェアをもち、「第4のキャリア」として名乗りを上げた新規参入業者はすべて(独立の企業としては)消滅したからだ。 通信産業は25兆円の巨大市場だが、3社の寡占状態で、ソフトバンクの営業利益は1兆円を超えた。この市場に参入しようという企業はこれまでも多かったが、第4のキャリアは生き残れなかった。楽天が同じ結果になると予想する人は多いが、この20年で電波ビジネスも技術も大きく変わった。 電波を借りる「店子」から「大家」になれるか 楽天が名乗りを上げたのは、総務省が今年度中に割り当てる予定の1.7ギガヘル