あけましておめでとうございます。本年も拙コラムをよろしくお願いいたします。 新年は北京で迎えた。クリスマス、大晦日とも街の雰囲気は例年に比べて大人しいし、暗い。習近平政権の風紀引き締めキャンペーンで、贅沢な宴会が自粛されていること、そして中国経済が芳しくないことがやはり原因であろう。 根強い日本への憧憬 しかしながら、景気の良いところは良いようで、北京の三里屯にある古い日系居酒屋は中国のおしゃれ系若者でごった返していた。日本料理屋はどこもなかなか盛況で、むしろ中国の官僚御用達の宴会向け中国老舗レストランが静かだった。 大晦日の数日前に退役を2年後に控えた軍人を交えた食事会があった。その軍人が老後は日本で暮らしたいのだが、よい方法はないか、月にいくらほどの資金があれば日本生活をエンジョイできるか、と聞いていた。 「日本人女性と結婚すれば? 福島は独身だよ」と誰かがけしかけたが、軍籍者は外国人