前原誠司外相は1日の記者会見で、中国がレアアース(希土類)の輸出制限を強めていることについて「96%を中国に依存しているが、一国に偏るのは資源安全保障上良くない。多面的な資源外交を行うことがリスクを減ずることになる」と述べ、鉱物資源の安定供給確保に向け戦略的に取り組む考えを示した。 具体的には、在外公館を通じて海外の権益確保につなげるよう資源保有国の情報収集を図り、ODA(政府開発援助)も活用しながら官民一体で二国間関係の強化を目指す。 また、前原氏は同日、仙谷由人官房長官と会談し「経済外交」に関する関係閣僚会議を設けるよう要請した。近く菅直人首相や大畠章宏経済産業相らと協議する。