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ブックマーク / caprice.blog63.fc2.com (6)

  • きまぐれな日々 本当に必要なのは減税ではなく、再分配の強化なのだ

    年末年始に体調を崩していたせいもあるのかもしれないが、現在ほど重苦しい時代の空気は、ちょっと記憶にない。バブルが崩壊してから数年後の90年代末に、「第二の敗戦」などと言われた。ネットで調べてみると、これを言ったのは江藤淳で、1997年12月に発売された『文藝春秋』1998年1月号に書いたものらしいが、江藤淳は1999年に自殺した。 その2年後、閉塞感を打ち破れとばかり現れたのが小泉純一郎であり、彼は「抵抗勢力」を設定して、それへの批判を集中させる手法で人気を得た。小泉の錦の御旗は「規制緩和」であり、官僚支配を脱して「官から民へ」と「改革」を行い、「小さな政府」を実現させれば、日に明るい未来があるはずだった。だが、それは幻想に過ぎなかった。 90年代末にも「閉塞感」が語られたが、10年代初めにも再び「閉塞感」が語られている。だが、現在の陰さは90年代末の比ではないように思われる。日人は

  • きまぐれな日々 小沢一郎は地方で支持されず完敗。代表選は菅直人が再選

    民主党代表選で小沢一郎が惨敗した。 参院選で民主党代表として戦って惨敗した菅直人に、小沢一郎が惨敗したのである。 国会議員票で200人対206人。ポイントで400対412。しかし、ほぼ議員数に比例する地方議員票では40対60、さらに小選挙区制をとる党員・サポーター票では、得票率は40対60ながらポイントでは51対249。まさに小沢一郎の惨敗だった。 私は、「菅直人が勝った」とは言わない。菅直人は、選挙戦の最初から最後まで、「消極的な支持」しか得ることができなかった。要は、さほど強くない現職。しかも、参院選では惨敗している。 しかし、そんな菅直人に小沢一郎は勝てなかった。 これは、「マスゴミ」のせいなどではない。小沢一郎自身が、現職の菅直人に取って代われるだけの魅力を、国会議員、地方議員、一般の党員・サポーターに示すことができなかった。これがすべてである。 よく論評されるように、左派・リベラ

  • きまぐれな日々 小沢一郎、バンザイ、バンザイ、大バンザイ!!!

    いやあ、ものすごい小沢フィーバーだ。 何がって、ネットの小沢一郎狂熱のすごさは、ちょっと信じられないほどだ。 5年前、耐震偽装事件とライブドア事件で売り出して天下の立花隆にも取り上げられたカリスマブロガーも、反小泉運動で名を売った某有名ブロガーも、反安倍晋三運動の中核となったブロガーたちも、人を「海棠」呼ばわりするのが好きな、私が「極左冒険主義」の生き残りだとばかり思っていた布引の滝(?)のおっさんも、みんなみんな小沢一郎をマンセーしてるじゃないか!!! 植草一秀センセもさぞご満悦だろう。 最近は魚住昭、江川紹子、池田香代子といったリアルの文化人たちにも、広く感染が観察される。魚住昭など、つい4, 5年前には「朝日新聞の民主党化」を批判していたはずなのに、ご自身が「民主党(右派)化」しておられる。共同通信の先輩・辺見庸には、現在の魚住の姿がどのように映っているだろうか。現在の魚住昭は、辺見

  • きまぐれな日々 菅直人・小沢一郎ついに全面対決へ。議論してほしい諸点

    菅直人と小沢一郎が民主党代表選で対決することが決まった。朝日新聞や毎日新聞の社説を見ると、小沢一郎に最大限の非難を浴びせているが、当ブログはずっと両者に堂々と論戦で決着をつけよと求めてきたので、小沢一郎の代表選出馬は大歓迎である。 ただ、両者にはっきり示してもらいたい論点を提示する前に、前首相・鳩山由紀夫を批判しておかなければならない。首相在任中に無能さを晒した鳩山の、キングメーカー気取りの言動には呆れ果てた。おそらく国民の多くが呆れ果てたであろう、鳩山邸で「気合いだ」と気勢を上げた政治屋たちにドン引きしたことは前回のエントリにも書いたが、大富豪の巨大な別荘で能天気に振る舞う人々には、自らの姿が「国民の生活が第一」のスローガンからいかに大きくかけ離れているかという自覚などなかったに違いない。 小沢一郎を人事で厚遇せよという、菅直人首相に対する鳩山の要求も無理筋である。昨夜のニュースでは鳩山

  • きまぐれな日々 消費税増税対インフレターゲット。「資産課税」ではダメなのか

    最近よく思うことは、政権交代がなったあと、民主党政権が迷走している現在ほど、政治・経済についてブログを書くのが面白い時期は珍しいのではないかということだ。 なぜなら、議題(「みんなの党」風にいうならアジェンダ。37年前の「9・11」に、新自由主義者たちに殺されたチリ大統領のアジェンデと混同しないように)ごとに意見が分かれるからだ。バリバリの共産党支持者の方が、リフレ政策を支持しているのに接すると、おおっ、と思うし、かと思うと、大勢の元「反代々木」の勇士たちが小沢一郎を熱狂的に支持している。 先の参院選で勝利を収めた自民党の公約にも、インフレターゲット政策が掲げられていたのだが、谷垣禎一・自民党総裁が「今の問題はデフレで、インフレターゲットが効くか疑問だ」と述べたことに、ご存知、自民党内新自由主義者の雄・中川秀直が噛みつき、ブログで谷垣総裁を批判している。 http://ameblo.jp/

  • きまぐれな日々 「経済極右」に屈した菅首相が「消費税増税検討」を明言

    ついに菅直人首相が消費税増税に言及した。自民党が参院選の公約に盛り込んだ「消費税10%」を参考にして、今年度中に、逆進性の対策を含む消費税率改革案をまとめる方針を表明したのである。朝日新聞の論説室は、昨夜は勝利の美酒に酔ったに違いない。今朝の紙面には、「『消費税タブー』を超えて」と題する、勝ち誇った社説が掲載されている。朝日新聞の「完全勝利」だ。日経、読売、毎日、産経など主要新聞社はみな同じ立場の主張をしているが、もっとも過激に議論を引っ張ったのが朝日新聞である。 菅直人首相に近い経済学者として、神野直彦、金子勝、小野善康氏らが挙げられるが、いずれも現在の経済学の主流には属さない。神野氏は著書で「私の思想は、異端である」と書き、財務官僚は「小野氏の学説は少数派」だと菅首相に言い、金子氏に至っては「経済学界のアルカイダ」を自称する。財政の大きな役割の一つとして、所得の再分配があるが、再分配を

    iGucci
    iGucci 2010/06/19
    「菅直人首相に近い経済学者として、神野直彦、金子勝、小野善康氏らが挙げられるが、いずれも現在の経済学の主流には属さない。」
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