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ブックマーク / bullbear.exblog.jp (10)

  • 「為替介入の資金調達の仕組み」 | 牛さん熊さんブログ

    非不胎化の意味を理解するためには、為替介入の資金調達の仕組みを理解する必要がある。これについては日銀のサイトに説明があり、これを参考にして見てみることにする。 「日銀行における外国為替市場介入事務の概要」 http://www.mof.go.jp/jouhou/kaikei/syokan/gaitame.htm 日での為替介入は財務大臣の権限において実施されるとある。日銀行はその際に財務大臣の代理人として、財務大臣の指示に基づいて為替介入の実務を遂行している。 新聞・ニュース等でしばしば使われる「日銀介入」という言葉は、やや誤解を招きやすい表現であるとわざわざ指摘している。ただし、最近では政府・日銀による介入と使われることも多くなっているが、いまだに日銀が自らの判断で実施しているとの誤解も一部にあるようだ。 今回、15日以降の介入は官邸などからの強い要請により、財務大臣が指示を出した

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  • 「白川日銀総裁会見より」 | 牛さん熊さんブログ

    日銀のサイトにアップされた5月21日の白川日銀総裁の会見内容から、特に一部欧州諸国における財政問題に関わる部分を見てみたい。 白川総裁は、日の経済・物価情勢におけるリスク要因として、新興国・資源国経済の強まりなどの上振れ要因とともに、国際金融面での動きなどの下振れリスクを挙げている。一部欧州諸国における財政状況を巡る動きが、国際金融や世界経済に与える影響には注意する必要があるとした。 一部欧州諸国において財政再建と経済改革に取り組んでいく必要があるが、その過程で金融市場の緊張がさらに高まるような場合に、様々なルートを通じて欧州経済さらには世界経済を下振れさせるリスクがあり、この点には十分な注意が必要であるとしている。 ただし、現在の世界経済を牽引している新興国・資源国経済は、内需を中心に国際機関や民間の予測を上回る力強い成長を続けており、米国経済も輸出が増加し個人消費も増加する中で緩やか

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  • 長期金利は1.1%近くまで低下する可能性も | 牛さん熊さんブログ

    ギリシャの財政問題を発端とした欧州諸国の財政問題を受けて、欧州連合は5月10日に過去最大規模となる最大7500億ユーロ規模のユーロ圏支援基金と証券買い取りプログラムを公表した。また10日からは、欧州の中央銀行が1999年のユーロ発足以来初めて国債の買入を実施するなど異例とも言える政策も実施された。 しかし、欧州での緊縮財政措置はそれだけ欧州各国の財政問題の深刻さを示すとともに、財政再建によりユーロ圏の経済成長を圧迫し、それが世界経済にも影響を与えるのではないかとの懸念が強まった。さらにドイツ政府が国債などの空売り規制を導入するなど規制強化の動きによりリスク回避の動きが強まり、日欧米市場での株安を誘い、安全資産として円、さらに米国債・ドイツ国債とともに日国債も買い進まれる結果となった。 5月20日に発表された1~3月期GDP一次速報値は実質で年率プラス4.9%となった。事前予想をやや下回る

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  • 「ドイツによる国債などの空売り規制」 | 牛さん熊さんブログ

    ドイツ連邦金融監督庁(BAFin)は、19日よりネーキッドショートセリング(貸株手当てのない空売り)の一時的禁止措置を導入する。規制の対象となるのは、ユーロ圏の国債ならびに関連したクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)、さらにドイツの主要金融機関10社の株式にも適用される。この措置は、5月19日から2011年3月31日まで実施される(ロイター)。 この発表を受けて、18日のニューヨーク外為市場では取引規制強化が嫌気され、ユーロが大幅に下落した。ユーロ・ドルは、一時1.2161ドルと2006年4月以来4年1か月ぶりの安値をつけ、ユーロ円は112円割れとなった。 ドイツ当局の空売り規制の導入によるリスク回避の動きや、米株安を受けて米債は大幅反発となり、米10年債利回りは前日比0.14%低下の3.35%、2年債利回りは同0.07%低い0.73%となった。 この空売り規制は市場にとって劇薬とも

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  • 「日銀の新貸出制度」 | 牛さん熊さんブログ

    4月30日の金融政策決定会合で、白川総裁は成長基盤強化の観点から、民間金融機関による取り組みを資金供給面から支援する方法について検討を行い、改めて報告するよう、執行部に指示した。 これを受けて5月20日から21日にかけての金融政策決定会合では、新たな貸し出し制度の大枠を固め、6月の決定会合で細かい内容を決めるとみられる。 成長が期待できるという対象分野としては、環境・エネルギーや観光、新しい研究開発などが含まれるようである。これらに取り組む企業向けに貸す銀行に、日銀は今 年夏から、半年から1年という期間を対象に年0.1%という低利で貸し出す制度を構築する。 日銀が特定の分野に貸し出すことを条件にした制度をつくるのは極めて異例と言える。確かにギリシャの財政危機を発端とした欧州市場での混乱は、円高・株安を誘発し日経済にも影響を与えそうだが、国内景気は底堅く回復基調に変わりはない。 それにも関

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  • 「ECBによる国債買入策に対する不胎化政策」 | 牛さん熊さんブログ

    9日に欧州中央銀行(ECB)は国債の流通市場に介入することを発表し、5月10日からドイツやフランス、イタリアの中銀などが、国債買入を実施した。1999年のユーロ発足以来、欧州の中央銀行が国債の買入を実施するのは初めてとなる。 この国債買入は、金融政策の一環としての資金供給手段としている日銀の国債買入とは目的が異なり、国債市場の安定化そのものが目的となっており、極めて異例であった。トリシェ総裁は債券購入については圧倒的多数が支持したとして、反対者がいたことを認めた。ECB理事会の票決の内容を公表すること自体も極めて異例のことであった。 欧州中央銀行(ECB)は今回のユーロ圏での国債購入額が165億ユーロになったことを明らかにした。市場ではもう少し大きな規模の国債を買入たのではないかと予想していたようだが、165億ユーロは日円で約1.8兆円となり、日銀による毎月の国債買入規模と同規模となる。

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  • 「ECBの国債買入」 | 牛さん熊さんブログ

    9日に欧州中央銀行(ECB)は国債の流通市場に介入することを発表し、ドイツやフランス、イタリアの中銀などが、国債買入を実施した。1999年のユーロ発足以来、欧州の中央銀行が国債の買入を実施するのは初めてとなる。 この国債買入は、金融政策の一環としての資金供給手段としている日銀の国債買入とは目的が異なり、国債市場の安定化そのものが目的となっており、極めて異例。ECBとしてもなかなか苦渋の決断であったかと思われる。 以前に前日銀審議委員の水野温氏氏は2009年5月の「最近の経済情勢と中央銀行の政策対応」という講演の中で、リーマンショック後の対応策として主要中央銀行が行なった国債買入の狙いについて述べている。 イングランド銀行の国債買入の目的は、中期的なインフレ率目標を達成するためにマネーと信用の供給量の拡大を通じて名目支出を拡大させることとしている。また、FRBについては、国債買入は信用緩和政

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  • 「欧州発の危機対応」 | 牛さん熊さんブログ

    ギリシャなど欧米諸国の財政不安にともなう市場の動揺に対し、いろいろな対応策が講じられる。 欧州連合(EU)は10日に過去最大規模となる最大7500億ユーロ規模のユーロ圏支援基金と、証券買い取りプログラムを公表した。ユーロ圏向け融資の枠組みでは、ユーロ圏諸国政府が計4400億ユーロの資金を提供可能とし、EU予算からさらに600億ユーロを拠出、これに加えて、国際通貨基金(IMF)が最大2500億ユーロを拠出するとか(ブルームバーグ)」 また、レーン欧州委員は、欧州中央銀行(ECB)が国債の流通市場に介入することを決定したと伝えた(ロイター)。これは政府や民間企業発行の債券をECBが購入する市場介入措置とみられ、ギリシャやポルトガルなどの国債も対象になると予想される。 そして、欧州の米ドル短期金融市場における緊張が再び高まっている状況を受け、カナダ銀行、イングランド銀行、欧州中央銀行、米国連邦準

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  • 「S&Pによるジャンク等級へのギリシャの格下げによる影響」 | 牛さん熊さんブログ

    格付会社スタンダード&プアーズ(S&P)は、ポルトガルの長期ソブリン発行体格付けを従来の、A+からA-に2段階引き下げた。S&Pは、高水準の債務に対処していくポルトガルの能力への懸念を表明(ロイター)。また、見通しは、将来の追加格下げの可能性を示すネガティブとした。 ポルトガルの格下げを発表した数分後に、今度はギリシャの格付けを従来のBBB+からBB+まで、一気に3段階引き下げたとS&Pは発表。この格付はジャンク(投資不適格)等級となり、見通しもポルトガル同様にネガティブとした。これにより、新たなギリシャの格付けは、アゼルバイジャンやエジプト、ルーマニアなどと同水準となる。 ギリシャの格下げは、高水準の債務問題に対処していくために必要な改革実施能力への懸念が理由(ロイター)。 これを受けて27日のギリシャの2年物国債利回りは18%を超えて、10年債利回りは10%を上回った。これに対して、ド

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    iGucci
    iGucci 2010/05/03
  • 「ギリシャ国債」 | 牛さん熊さんブログ

    26日にドイツのメルケル独首相はギリシャ支援について、ドイツはギリシャが前提条件に見合えば支援すると発言し、対ギリシャ支援の条件として、財政再建に向けた同国の取り組み強化を求めた(ロイター)。 ストラスカーンIMF専務理事も、ギリシャ協議は5月まで継続する、との見解を示すなど、ギリシャの財政問題について、依然として不透明感が残ることが嫌気され、26日のギリシャ国債はさらに売り込まれた。 ギリシャ10年物国債の利回りは10%程度まで上昇し、2年物利回りは一時先週末比3.4%近く上昇し、14%をつけた。10年物のギリシャ国債とドイツ連邦債との利回り格差は6.8%に拡大し、1998年2月の水準に並ぶなど、まさにフリーフォール状態が続いている。 また、10年物のポルトガル国債とドイツ連邦債の利回り格差も、ユーロ導入以来の最高水準となる2.3%に拡大するなど、ギリシャ同様に財政問題に懸念が残る他の国

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