国際化に沸く羽田空港。だが、それだけで日本の空港問題が解決されるわけではない。関西国際空港との統合に揺れる伊丹空港は、いまだに古い規制を引きずる。それは小型機の多頻度運航で効率化を目指す日本航空の再建にも影響を及ぼす。 10月21日、この日供用が始まった羽田空港の新国際線ターミナルビルは早朝から大勢の利用客でにぎわっていた。新国際線ターミナル発の最初の飛行機となったのは韓国・金浦空港に向かう日本航空の定期チャーター便。稲盛和夫会長をはじめ、多くの日本航空関係者が同機を見送り、羽田の再国際化を祝った。 10月31日からは欧米やアジア各国への定期便が32年ぶりに飛ぶ。発着する国際線の便数は限られるとはいえ、成田空港が開港してから事実上、国内線専用だった羽田空港の国際化で利便性が高まるのは間違いない。 「国内線は羽田、国際線は成田」と首都圏の2空港を使い分ける「内際分離」はいびつとも言える日本の
![JALの効率化阻む伊丹の壁:日経ビジネスオンライン](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/05f492a9ba706b05ca8fd61b1840b099fb59fdc9/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fbusiness.nikkeibp.co.jp%2Fimages%2Fn%2Fnbo%2F2011%2Fcommon%2Fnbologo_ogimage.png)