「人を思わず夢中にさせる仕組み」「快適で使いやすいユーザー・インタフェース」「継続利用を促す仕組み」といったゲーム制作の優れたノウハウを、ゲーム以外の分野に生かす取り組みに今、注目が集まっています。 2010年ごろから米国でにわかに注目を集め始めた「ゲーミフィケーション(gamification)」や、立命館大学教授のサイトウ・アキヒロ氏が提唱する「ゲームニクス」、バンダイナムコゲームスの「ゲームメソッド」、そして教育や医療、社会問題の解決などに向けた「シリアスゲーム」などがそれです。 ゲームの制作ノウハウを生かそうという試みは、エレクトロニクス業界にも広がりつつあります。単なる高性能・高機能化では電子機器が売れなくなった時代に、ゲーム制作のノウハウがその閉塞感を打破する可能性があるからです。既に、タブレット端末やAV機器、 カーナビ、サイネージ機器のみならず、リハビリ用機器や教育用機器な