ポトシ銀山 1545年以来、スペインが経営した南米(現在のボリビア)の銀山。産出した銀はスペイン帝国の経済を支え、さらにヨーロッパに価格革命をもたらした。 1545年に発見された南アメリカ大陸、スペインの植民地であったペルー副王領の銀山。現在はボリビアに含まれている。スペインの入植者はエンコミエンダ制によるインディオの強制労働で経営し、採掘した銀を本国に送った。こうしてもたらされた銀はヨーロッパの価格革命をもたらしたと言われる。また、16世紀後半以来、中国貿易でも使われ、大量のスペイン銀として流入し、明での銀の流通をもたらした。 ポトシ銀山の発見 ポトシは標高4000mを超すアンデス山脈にあり、山そのものは800m程度である。1545年4月、グァルパという名のインディオがリャマを追って山に入った際に銀鉱を発見した。それがスペイン人の耳に入り、銀鉱床を確認したスペイン人が採掘権を取得した。そ