20年に一度、社殿などの修復を行う「式年造替(しきねんぞうたい)」と呼ばれる事業が進められている奈良市の春日大社で、ふだんは立ち入れない場所などを公開する特別参拝が始まりました。 春日大社の「式年造替」は、奈良時代から行われていて、今回で60回目になります。 これを記念して、12日から始まった特別参拝ではおよそ1300年の間、神職以外の立ち入りが禁じられてきたという本殿の東の「御蓋山(みかさやま)」のふもとに、参拝のための「遙拝所(ようはいじょ)」が設けられました。 遙拝所では、厳かな雰囲気のなか、完成したばかりの鳥居の前で神事が行われ、宮司らが訪れた参拝者とともに、二礼二拍手一礼の「お参り初め」を行いました。 特別参拝では、本殿の裏門が140年ぶりに開かれ、訪れた人たちはふだん目にすることができない国宝の本殿や裏にある白庭を間近に見ながら参拝していました。 参拝した女性は「生まれて初めて