日本は,1992年,ユネスコの世界遺産条約(「世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約」-1972年採択,1975年発効)を締結し,翌1993年,我が国から初めて,「法隆寺地域の仏教建造物」及び「姫路城」の2件が文化遺産として,「白神山地」及び「屋久島」の2件が自然遺産として,世界遺産一覧表に記載された。その後,1994年に「古都京都の文化財」,1995年に「白川郷・五箇山の合掌造り集落」,1996年に「原爆ドーム」及び「厳島神社」,1998年に「古都奈良の文化財」,1999年に「日光の社寺」,2000年に「琉球王国のグスク及び関連遺産群」,2004年に「紀伊山地の霊場と参詣道」,2007年に「石見銀山遺跡とその文化的景観」,2011年に「平泉―仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群―」,2013年に「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」がそれぞれ文化遺産として世界遺産一覧表に記