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ブックマーク / www.eco-reso.jp (5)

  • 緊急会議 田中優×小林武史 (2) 「新しいエネルギーの未来」 - FEATURE - エコレゾ ウェブ

    田中 実は家庭の電気料金というのは省エネを進めるために、使うにつれて単価そのものが高くなるようになっているんです。それに対して、事業系の電気料金は使えば使うほど安くなる。だから、省エネしても事業者は得にならない。これを家庭と同じ設定にしてくれれば、企業はたちどころに省エネに取り組みます。確実に3割は変わってくるでしょう。日全体の電力の4分の3は企業が使っているので、それが3割減ったら、発電所も直ちに4分の1は止めることができる。つまり、全体の22%ほどである原子力発電所はすべて止めても問題はなくなるんです。 小林 そうか、なるほどね。 田中 でも、なぜそうならないかと言うと、ここでも電力会社は鉄壁の体制を作りたがったんだよね。各地域の経団連の代表というのは、全部電気会社の代表なんです。なぜなら、電力会社が「ここに発電所を作りましょう」というと、5000億円ほどのお金が動くわけ。それで「君

  • 緊急会議 田中優×小林武史 (1) 「今だからこそできる話がある」 - FEATURE - エコレゾ ウェブ

    田中 しかしまさか、こんな事態になるとは思わなかったね。 小林 当に。かれこれ10年くらい経っていると思うのだけれど、ap bankを作ろうと動き出した頃から優さんがおっしゃっていた電力会社の問題が、今、すべて露呈してますよね。 田中 ほんと。結局、露呈しちゃった。 小林 今になってヒステリックに騒ぎ立てる人もいるけれど、ここ数日の優さんの執筆や発言を拝見しているとすごく冷静じゃないですか。予測し得る出来事だったから、というわけですよね。そもそも優さんがエネルギー問題について行動を始めたのも、チェルノブイリ事故がきっかけだったということですが、今はどんな気持ちなんですか? 田中 まず事故が起こったこと自体は、この無責任な人達の責任を問いたいって気持ちだよね。だって僕たちはあれほど「こういうふうになるよ、こんなことが起こり得るよ」と伝えていたのにそれを無視し続けた結果だから。 だけど一方で

  • 緊急会議 飯田哲也×小林武史 (2) 「なぜ原子力を選んだのか?」 - FEATURE - エコレゾ ウェブ

    小林 経産省などがどこまでどういうことを言っているのかは不勉強で分からないのですが......。この間、夜通し討論する某テレビ番組で原発の問題をやっていて眠い目を擦って観ていたんですが、そこに集まっていたパネリストの人たちに、僕はもう少し期待を持って観ていた。 飯田 そうですよね、あれはかなり期待はずれでしたね(笑)。 小林 大体いつも、反対側の意見を持っている人たちも並べるんですけれど、なんだかんだ言って擁護している人たちがほとんどでしたよね。 飯田 基的に、知識不足でしたね。全体的な議論の水準があまりにも低すぎた。 小林 そうですよね、僕ですらそう感じました。その中でいくつか気になるポイントもあったんです。ひとつはコストのことですよね。まずコストのことがグラフになったパネルが出てきて、それをある人が「設置も含まれたコストなんですか?」と聞いたら、「そんなことはどうでもいい」と司会者が

  • 緊急会議 飯田哲也×小林武史 (1) 「エネルギーの世代交代」 - FEATURE - エコレゾ ウェブ

    飯田 お久しぶりです。 小林 当に、お久しぶりでお会いするのがこんなときで悲しい感じもするんですけれどね。 飯田 よもやこんなことが起きようとはね。 小林 先日、田中優さんとも話していたんだけれど、日々刻々と状況が......。 飯田 そうですね、悪くなっていってますね。 小林 前談として、このサイトの意義を僕なりに言いますと。今すごくエネルギーのこと、特に原子力発電の是非について専門家の方々が色々な発言をされていますが、誰も完全な理論や理屈で言えるわけはないと思うんです。これは、物の言い方で転じることがあったとしても、人間ならば完全な存在を語るのは難しいという認識のうえで。今、福島原発のことがあって、緊張して生きざるを得ないじゃないですか。それは、原子力が僕らの手に余ってしまう何かを持っているという、得体のしれない怖さを秘めているからなので。だけど、原子力に関して、確定的なことを言って

  • 田中優×小林武史 緊急会議(2) 「新しいエネルギーの未来」 - FEATURE - エコレゾ ウェブ

    これまでの体制が崩れてしまった今、必要なのは"元通り"にすることではなく、"よりよい仕組みを作る"こと。実は、日にはたくさんの新しい技術が生まれている。明るい未来に向かうには、どんな道を選べばいいのか? みんなが「なるほど」と思える仕組みにしよう 情報鎖国にしてはならない 田中  実は家庭の電気料金というのは省エネを進めるために、使うにつれて単価そのものが高くなるようになっているんです。それに対して、事業系の電気料金は使えば使うほど安くなる。だから、省エネしても事業者は得にならない。これを家庭と同じ設定にしてくれれば、企業はたちどころに省エネに取り組みます。確実に3割は変わってくるでしょう。日全体の電力の4分の3は企業が使っているので、それが3割減ったら、発電所も直ちに4分の1は止めることができる。つまり、全体の22%ほどである原子力発電所はすべて止めても問題はなくなるんです。 小林 

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