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ブックマーク / www.kumikomi.net (3)

  • 音声圧縮処理の基本 ―― 音楽CDやWAVファイルで使われている波形符号化方式

    ● G.726 ADPCMエンコーダの詳細 以下ではG.726のそれぞれの処理の詳細を図19に示します.具体的な内容について順を追って解説します. 図19 G.726 ADPCMの詳細  ※ クリックすると拡大表示されます y(n)を決めるためには多くの式が必要だが,最初は式(12)だけを計算し,式(9)に代入すればy(n)が得られる.そのほかの式はy(n)決定後に順次計算し,その結果を次の時刻で用いる. ①入力信号sl(n)を得る 最初に,観測信号sl(n)を得ます. ②予測値se(n)を計算する 再合成信号sr(n)と量子化された差分信号dq(n)の過去の値を利用して,sl(n)に対する予測値se(n)を図19の式(5)および式(6)で計算します. ここで,フィルタ係数は1時刻前に計算されたものを用います. ③差分信号d(n)を得る 入力信号と予測値との差分信号を図19の式(7)で計算

  • 音声圧縮処理の基本 ―― 音楽CDやWAVファイルで使われている波形符号化方式

    3.DPCM サンプリング周期が短い場合,音声の隣接サンプル間の変化は小さくなります.従って,隣接サンプルの差分をとれば,結果として得られる信号は,元の音声よりも信号の散らばりの程度を小さくできます.つまり,同じビット数ならば,振幅が大きく変化する元の信号よりも,差分信号を量子化する方が信号の劣化が少なくなります.このように差分信号を量子化する方法をDPCMと呼びます(図15). 図15 DPCM による量子化 差分信号を量子化する方法である. 音声が急激に変化する部分とゆるやかに変化する部分では,差分信号であっても両者の差が大きくなります.このような信号に対して固定の量子化幅を用いることは効率が悪くなります.そこで,信号の大きさに合わせて量子化幅を変更し,圧縮効率を改善する方法が提案されています.この方法を適応量子化と呼びます(図16). 図16 適応量子化 差分信号の大きさに合わせて量

  • 原子力発電所の事故に見る安全確保とリスク対応の考え方

    ●システムの弱点と分析  リスクを前提にする限り,信頼性が高いとしても,故障することを考えます.安全はシステムで確保するものなので,例えば,あるシステムを考えた場合,コンポーネントや機器の故障率のような概念については,範囲の広いスコープを担当するシステム設計者と情報を共有することが必要です.これは,安全はコンポーネントや機器の信頼性だけで確保するのではなく,システムとして機能を達成することが重要だからです.製品のコンポーネントの故障率のような情報が共有できなければ,結局,システムの安全は何も改善できないことになります.これは,原子力発電所のような大きなシステムであろうが,小さな安全装置であろうが同じことです.安全の確保には,一つのコンポーネントや機器の性能に対して過信せずに,むしろ,全体のシステムで性能を発揮できるかどうかを検討する方が重要です. 福島第一原子力発電所では,津波によって非常

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