本節ではマッシュアップが発展し、WebAPI部品(それ自体が既にマッシュアップ済のものを含む)が多数になってきたときに深刻化する利用許諾契約の問題を論じる。 例えば、自分のテーマ、目的に近く、互いに似た内容の数百のWebAPIがあっ たとして、 それらの全ての利用許諾契約書を隅から隅まで正確に読んで選択し、 既に実績のある数個~数10個のAPIの組み合わせでそれらが併立可能であるか (compatibility)を検討し(データの流し方の順序等によっても利用可否が一般には変わる)、 残念ながら併立不可能であればいったん断念し、また別の組み合わせを検討し、 技術検証を行い、 OKなら許諾条件の組み合わせの検証、 といった作業を繰り返さねばならないとしたらどうだろう。マッシュアップによる、優れた 部品の産業界での共有などは夢物語になりかねない。 そこで、法的条件のチェックがある程度自動化できな