IBMを筆頭に、Google、Facebook、国内ではドワンゴなど、テクノロジー業界を代表する企業が「人工知能」に関わる事業に本腰を入れ始め、その存在が私たちの身近なところに影響をおよぼす日がいよいよ近づきつつある昨今。 数年後、テクノロジー業界で働く私たちの仕事はどのように変化していくのか。仕事のどこまでを人間が担い、どこからが機械に取って代わるのか。そのときまでに私たちは何を備えればよいのか。人工知能の権威、東京大学准教授の松尾豊氏に話を聞いた。 松尾豊氏。東京大学工学部電子情報工学科卒業。同大学院博士課程修了。人工知能とウェブ工学が専門分野で、人工知能学会では2012年から2年間編集委員長を務めた。ウェブに関する学術会議の中で最も権威の高い、ウェブ国際会議(World Wide Web Conference)では、Webマイニング部門のトラックチェアを務めた。現在は大学で、ウェブと