6月27日、母親の自殺幇助の疑いで歌舞伎俳優の市川猿之助容疑者が逮捕された。猿之助容疑者と同じ暁星学園OBで、神戸学院大学の鈴木洋仁准教授は「今回の事件と、その発端となった週刊誌報道からは、仲間内だけで許されてきた内輪の『ノリ』と、狭い世界特有の繊細さを感じた。コンプライアンスと透明性が重視されるなかで、こうした暗黙の了解は通用しなくなっている」という――。 香川照之が見せる東京の男子校の「ノリ」 6月27日、歌舞伎俳優の市川猿之助容疑者が、みずからの母親の自殺を手助けした疑いで逮捕された。事件の捜査はつづき、真相の解明が急がれる。 一方、従兄弟であり、おなじ歌舞伎俳優の香川照之氏もまた1年前にセクハラが発覚し、活動を大幅に縮小している。2人は、ともに男子校、それも、暁星学園という“名門”出身だった点でも共通している。 香川照之氏は、ドラマやCMだけではなく、バラエティ番組でも引っ張りだこ