横殴りに雪が叩きつけてくる吹雪の日には思い出す。 私がまだ「お嬢さん」と呼んで頂けていた年齢の、携帯電話が世の中にまだ無い頃。 買い出しに行ったデパート前で待ち合わせているが、家族は来ない。 待てど暮らせど、来ない。 吹雪の中震えながら立っている私に デパート横の珈琲店のマスターが 「お嬢さん、もう長い時間待ってるみたいだけど大丈夫?良かったらお入り。寒いでしょ?」と声を掛けてくれた。 そりゃもう、寒くて。身体の芯まで凍えていたから 「注文しなくていいから、とにかく入って温まったら?」の有り難いお言葉を 拒むなんて出来なくて。 お客さん居ないからそこ座って、
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