社会現象としてクローズアップされつつある非正規社員の増加問題。その非正規社員(・非正規職員)を正規社員(・正規職員)と比べた際に、もっとも大きな違いは賃金にある。実態として正規社員・非正規社員間の賃金の差異はどれほどなのだろうか。厚生労働省が2023年3月17日に発表した、賃金関連の情報をまとめた調査「賃金構造基本統計調査」の最新版に該当する調査結果【令和4年賃金構造基本統計調査(全国)結果の概況】を基に関連データを抽出し、各種切り口から現状を確認してみることにする。 非正規社員の賃金は正規社員の6-7割台 今調査における労働者の区分や「賃金(所定内給与額)」の定義は、先行記事【フルタイムの平均賃金は31万1800円・前年比でプラス1.4%(最新)】で詳しく解説した通り。今回スポットライトを当てる「正規社員」「非正規社員」の区分だが、後者は前者以外、具体的には契約社員・派遣社員・嘱託を指す
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